行者にんにくの効能と栄養についてご紹介します。行者にんにくは、強い香りと独特の風味が特徴。
行者にんにくの名前の由来は、行者がこもるような高山地域にしか生えないからともされ、栄養価と効能が高く、荒行に耐えるため行者(修行僧)も食べたともされています。
今回は、そんな行者にんにくに含まれる豊富な栄養と効能について、詳しくご紹介します。
目次
行者にんにくの効果と効能
行者にんにくには、β-カロテンが豊富に含まれています。
行者にんにくに含まれているβ-カロテンは、強い抗酸化作用を持っている栄養のため、細胞の老化防止に効能があります。
また、体内では必要に応じてビタミンAに変換されるため、視力の向上などにも効能があります。
ビタミンAは脂溶性ビタミンの栄養なので、油を使った調理方法にすると栄養が引き立ち、さらに効果が期待できます。
行者にんにくには、ビタミンCも大量に含まれています。
ビタミンCは、体内の活性酸素を強力に除去して細胞の老化防止を促すほか、血液中の白血球の働きを強化して、感染症予防やその回復にも効能がある栄養です。
そのほかにも、皮膚の美白効果やストレスの緩和など、さまざまな効果があります。
ビタミンCは水溶性ビタミンで体内に貯蔵されにくい栄養素のため、こまめに摂取するようにしましょう。
行者にんにくは、ビタミンKが特に豊富に含まれていることが大きな特徴です。
ビタミンKは、骨を強化する作用がある栄養のため、骨がもろくなるのを防ぐ効能もあります。
また、止血効果があるので必要以上の出血を防止する効果も期待できます。妊娠・出産期や老年期の女性は、特に意識して摂取したい栄養です。
行者にんにくには、アリシンという栄養成分もたくさん含まれています。
アリシンは、体内でビタミンB1と結びついてエネルギー効率を良くする働きがある栄養素で、疲労回復に強い効能があります。
また、血栓を溶かしたり血中の脂質の燃焼を促したりすることで、血液をサラサラに保つ効能も期待ができます。
その他にも、強い殺菌作用を併せ持っているため、風邪などの予防や回復にも効能があります。
行者にんにくには、葉酸も多く含まれています。
行者にんにくに含まれている葉酸は、植物に多く含まれる栄養のひとつで、DNAやタンパク質の合成に深く関わる栄養素です。
胎児の先天異常を防止する働きや、また造血作用で貧血の予防にも効能があることから、妊婦の方には必要不可欠の栄養といえます。
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