アピオスの栄養と効能について解説していきます。アピオスという野菜の名前を聞いたことがありますか?栄養価の高さから「畑のうなぎ」という別名も付けられています。
アピオスはインディアンのスタミナの源とも言われるスーパーフードです。見た目は小さなじゃがいものようですが、実はツル性のマメ科の野菜です。
非常に栄養が高く、さまざまな効能があることから、ヤーコンや菊芋と並んで世界三大健康野菜のひとつとされています。
そんなアピオスの栄養や効能などについて調べてみました。
目次
アピオスの栄養と効能 一覧
アピオスには、カルシウムがじゃがいもの30倍もの量が含まれています。
カルシウムは、骨の形成に関わる栄養で、 カルシウムの99%は貯蔵カルシウムとして骨や歯を構成する成分となります。
カルシウムが不足すると、骨からカルシウムが溶け出して血中の不足分を補おうとします。その結果、次第に骨が弱くなり、骨粗鬆症の原因となります。
アピオスなら、少量でもカルシウムの不足分を一度に補うことができます。
アピオスに含まれる鉄分は、じゃがいもと比較すると4倍もあるそうです。
鉄分が不足してしまうと、貧血だけでなく、全身の酸素を運ぶ役割もあるため、疲れやすくだるく感じるようになります。
特に、ダイエット中や妊娠中の女性は鉄分が不足しがちなので、積極的にとりたい栄養ですね。
また、アピオスには鉄分の吸収を促進するビタミンCも含んでいるので、効率よく鉄分を補うことができます。
アピオスには、Bグループサポニンが含まれます。
大豆の栄養としてよく耳にするサポニンですが、実は「AグループとBグループ」の、2種類があることを知っていますか?
アピオスに多く含まれているBグループサポニンは、老化タンパク質を分解し、新陳代謝を促進してくれる効能が非常に高いのです。
体内に老化タンパク質が増えると、肌のハリがなくなり、くすみやシワなどが目立つ原因となります。Bグループサポニンはこれら症状を抑制する効果があり、エイジングケアの効果が期待できます。
アピオスには、大豆と同じイソフラボンなどの栄養が多く含まれています。アピオスは、見た目はお芋ですがやはりマメ科なのがここで良く分かりますね。
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きを持つ成分で、更年期障害や骨粗鬆症の予防に有効です。
エストロゲンの減少は、骨の新陳代謝能力が落ち骨形成が追いつかず、骨がもろくなるため骨粗鬆症の原因になります。
アピオスは、じゃがいもの3倍のタンパク質を含みます。その中でもぺプチドの効果に注目です。
アピオスのペプチドには、血圧を下げる効能があるとして、高血圧の予防に効果があります。
ペプチドには、動物性や植物性、さらに魚由来、牛乳由来など、素となるタンパク質や食品の種類によって働きが違い効果が異なります。
アピオスに含まれるペプチドは、植物由来のペプチドになります。
アピオスは、じゃがいもの5倍もの食物繊維を含んでいます。
食物繊維は、腸内環境を整える栄養で、腸の働きを刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にする効能があり、便秘を解消する効果があります。
また、食物繊維には血糖値の急激な上昇を抑えるほか、コレステロール値を低下させる働きもあり、糖尿病や生活習慣病の予防に有効です。
アピオスは、7~9月にジャスミンに似た甘い香りで赤紫色の花を咲かせますが、地中のアピオスが育たなくなるため、早めに摘んでしまうそうです。
ですが、近年、そんなアピオスの花びらにも血糖値の上昇を抑える効果があるということがわかり、花びらの再利用に注目されています。
摘みとった花弁をしっかりと洗い乾燥しハーブティーにします。実だけでなく花にも良い効能があるので、アピオスを育てたついでに花のハーブティーも利用してみてください。
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