チコリに含まれている栄養とカラダへの効能をご紹介します。
チコリはキク科に分類される野菜で、日本では馴染みがありませんが、ヨーロッパではよく知られた野菜です。ディップなどを上にのせてオードブルとしても楽しまれています。
また、ハーブティーやカフェインレスコーヒーとして昔から親しまれてきた歴史もあります。
今回はそんなチコリについて、栄養と効能をご紹介します。
目次
チコリの栄養と効能 一覧
チコリに含まれている栄養として糖尿病の予防にも効能があると期待できるのがイヌリンです。
イヌリンは水溶性食物繊維の一種であり、日本人の一般的な食生活では不足しがちな栄養です。
腸の中で糖分を吸着して分解を抑制し、ブドウ糖に分解されて小腸から吸収されるのを遅くすることができるのがイヌリンです。
これによって血糖値の上昇を緩やかにすることができ、食後高血糖の対策として活用できると考えられます。
チコリにはタラキサステロールという成分が含まれています。
タラキサステロールは胃腸の動きを活発にして消化不良や食欲不振などを改善する効果があります。
タラキサステロールはたんぽぽやアーティチョークにも含まれていることで注目されている栄養成分であり、苦味成分としても知られています。
チコリに含まれているタラキサステロールが胃を刺激することによって、胃の活動度を上昇させ、食欲増進や消化活動の活発化を促します。
タンニンが多く含まれているのはチコリの特徴であり、美顔や美肌を目指したいという人にとっては魅力的な効能があります。
タンニンは収れん作用があり、肌を引き締める効果が期待できる栄養です。
タンニンはタンパク質と結合してたんぱく質を変性させ、それによって皮脂腺も引き締められることから皮脂の分泌過剰を抑制することができます。
さらに、タンニンには抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去することができます。活性酸素によって血管や心臓などの組織や器官が傷ついてしまうのを防ぐことができるため、高血圧や動脈硬化などの予防にも適しています。
整腸作用や糖尿病の予防、肌を引き締める効果などチコリには良い効能がいくつもありますが、摂取のし過ぎには気をつけなければなりません。
チコリには利尿作用もあるのでハーブティーやコーヒーとして飲み過ぎると脱水症状を引き起こす可能性があります。
また、チコリを食べ過ぎると視力低下を招くとも言われています。
ハーブティーやコーヒーとしては、一日に一杯から三杯程度を目安にして間を開けて飲むようにしましょう。
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