クミンの効能と効果について解説していきます。インド料理に欠かすことのできないスパイス、クミン。
強い香りと苦み・辛味が特徴的で、カレーに含まれるスパイスのひとつとして親しまれ、また、カレーの香りの主役でもあります。
クミンシードとも呼ばれ、メキシコ料理やスペイン料理にも使われ、油で炒めるとより香りが強くなり引き立ちます。
今回は、そんなクミンについて気になる効能や効果を、詳しくご紹介していきましょう。
目次
クミンの効能や効果 一覧
クミンの香りには食欲を増進させる効能があります。
これはクミンに含まれる香り成分の、クミナール(クミンアルデヒド)やリモネンの働きによるものでです。
クミンアルデヒドやリモネンは消化器官を刺激して、食欲増進の効能があります。
夏場など、食欲が落ちているときには、クミンアルデヒドが含まれるクミンを上手に使い、食事に摂り入れるようにすると良いでしょう。
クミンには、植物ステロールが含まれているのが大きな特徴です。
植物ステロールは、中高年の悩みのひとつであるコレステロール値の低下に大きな効能があります。
そのため、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に有効です。
植物ステロールは、近年コレステロール値を低下させる効能が注目され、サプリメントにも利用されるほどです。
また、新陳代謝を高める作用もあり、脂肪の燃焼効果があります。
クミンには、リモネンも含まれています。
リモネンはクミンのもう一つの香りで、主に柑橘類に多く含まれていることで知られる精油成分です。
リモネンの香りは精神をリラックスさせる効能がある一方、スッキリとした香には覚醒作用もあるため、眠気を覚ます効果があります。
また、免疫力を高める効果もあり、体を丈夫にしたい方にもおすすめです。
イライラしやすかったり風邪をひきやす方は、クミンの効能が期待できますよ。
クミンは、ビタミンB1を豊富に含み、炭水化物の代謝に効果的な栄養です。
ご飯やパンなどの炭水化物を多く食べるときには、同時にビタミンB1も摂ると代謝アップを期待できるため、クミンを含むカレーは効果的ですね。
また、ビタミンB1不足は、疲労感の要因となり夏バテの原因となることもあるため不足しないよう注意が必要です。
クミンにはアンチエイジングや美肌作りにも効果があります。
クミンに含まれているクミンアルデヒドやリモネンには抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ、アンチエイジング効果が期待できます。
また、同じく抗酸化作用のある、ビタミンCやビタミンEなどの栄養も、クミンは含んでいるため、アンチエイジングに働く作用が高いと言えます。
クミンは美肌にも有効です。皮膚や粘膜を健康に保つビタミンAやビタミンB群、ビタミンCはコラーゲンの生成や、肌のハリ、シミやシワを防ぎます。
そのため、クミンは肌トラブルを予防して、美肌作りに適したスパイスと言えるでしょう。
独特の香りがするクミンは、その他のスパイスと合わせることで、クセが弱まります。
カレーのスパイスとして重宝されるのは、多くのスパイスと合わせ油で炒めることで、さらに風味が活きるからです。
また、油を使うことで脂溶性の栄養の吸収率が上がり、カレーなどの煮込み料理では水溶性の栄養を無駄なく摂ることができます。
夏場にクミンを入れたカレーを食べれば、食欲が湧き夏バテ防止にも効果がありますね。
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