ディルdill

古代から重宝されるディル!ディルが持つ効果と効能とは?

ディルの効能と効果

ディルの効能と効果を解説していきます。スッキリとした香りと独特の風味で人気のハーブ「ディル」。

ディルの和名は「イノンド」と言い、葉はハーブに種はスパイスとして使います

とくに葉は、魚介を使った料理と相性が良く、サーモン料理や魚介のマリネなど重宝されています。

今回はディルの効能や効果について詳しくご紹介します。

抗酸化物質でアンチエイジング - オイゲノール

ディルにはオイゲノールという抗酸化物質を含むポリフェノールが多く含まれています。

オイゲノールに含まれている抗酸化物質とは、体内で老化を促進させる活性酵素の働きを弱める成分です。

また、オイゲノールには血糖値を下げる効能もあるため、生活習慣病の予防やアンチエイジング効果を期待したい方にも、ディルはおすすめのハーブと言えます

アレルギーを抑制する効能あり - 熱に強いクェルセチン

ディルは、フラボノイドの一種であるクェルセチンを含んでいます。

クェルセチンには、魚などの食品に含まれるヒスタミンを抑える効能があります

クェルセチンは、ヒスタミンによって引き起こされる、蕁麻疹や頭痛などアレルギー症状を抑制する作用があります。

またクェルセチンは熱に強い性質を持つため、加熱調理しても、その効能は消えることがありません。

ガン予防、抗炎症作用など多数の効能 - ケンペロールを含有

ディルは、ケンペロールの含有量も高いハーブです。

ケンペロールもフラボノイドの一種で、ガン予防や炎症を抑える効能があります

ほかにも、抗酸化作用や骨粗鬆症にも作用するなど、様々な効能があります。

ただ、鉄分と一緒に摂取するとその効果が弱まる可能性があるため、鉄分を含む食品との食べ合わせには注意をした方が良いと言われています。

目や肌の健康維持に役立つ - ビタミンAに変換するβ-カロテン

ディルにも、β-カロテンが多く含まれています。人参やかぼちゃなど緑黄色野菜に含まれる栄養です。

β-カロテンは、体内でビタミンAが不足すると、ビタミンAに変換する働きがあります。

ビタミンAの効能には抗酸化作用や目の健康維持など、多くの役割があります。

他の栄養素の働きを促したり守る効果もあるため、健康を維持するためには欠かせない栄養素です。

エネルギーを作り出す効能 - ビタミンB1を含めB群の種類も豊富

ディルに含まれるビタミンB1は、糖質代謝を促進してエネルギーを作り出す効能があるため、疲労回復に役立つビタミンと言われています。

また、ビタミンB1以外にも、B2、ナイアシンなどを含み、三大栄養素の代謝を促すため、より疲労回復や倦怠感、肌荒れの予防に効果的です。

ディルにはビタミンB1が多く含まれていますので、疲れた時には普段の食事にディルを取り入れるとよいでしょう。

聖書にも登場するほど、古くから存在するディル

多くの効能を持つディルですが、ディルは古代から薬草や芳香剤、魔よけなどとして重宝されてきました。

ディルの種には神経を落ち着かせる効果があるとされ、古代ノルウェー語で「なだめる」や「鎮める」という意味で付けられたとされています。

枕の中に入れると安眠できると言われており、さらに古代ギリシャではしゃっくりを止める効果があると信じられていました。

神への供物として聖書にも登場するディルは、人々の生活に欠かせないハーブだったようです。

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