複数のスパイスがミックスされたガラムマサラ。
ガラムマサラは、3~10種類ほどのスパイスをブレンドしたミックススパイスです。そのため、複数のスパイスの相乗効果を得られるのがメリットです。
日本で市販されているガラムマサラは、メーカーによってスパイスの種類や数が違いますが、インドの各家庭でも使用するスパイスに決まりはないそうです。
今回は、ガラムマサラの代表的な効能や効果についてご紹介します。
ガラムマサラには、血行を促進する効能があります。
ガラムマサラに含まれるシナモンには、毛細血管を拡張する効果があり、血のめぐりを良好にする効能があります。
また、カラダを温めるナツメグも含まれるため、ガラムマサラには、冷え性の改善効果や発汗作用があります。
ガラムマサラに含まれるスパイスの多くは抗酸化作用があり、過剰な活性酸素の抑制に効果があります。
活性酸素は、老化や生活習慣病の原因とされるため、ガラムマサラにはアンチエイジングの効果が期待されています。
また、ガラムマサラに含まれるクローブには、抗菌や鎮静作用があります。
ガラムマサラは、さまざまなスパイスがブレンドされているため、塩分控えめの薄味の料理でも、味に物足りなさを感じにくいメリットがあります。
塩分の摂り過ぎは、高血圧や動脈硬化などの原因となるため、生活習慣病の予防に効果があります。
また、ガラムマサラに含まれるシナモンは、血糖値の上昇を緩やかにする働きがあるため、糖尿病の予防に効果的です。
複数のスパイスがミックスされたガラムマサラの香りには、食欲を増進させる効能があります。
また、ガラムマサラに含まれるナツメグには、体内で食欲に働きかけるミスチリンという飽和脂肪酸が含まれています。
そのため、とくに夏バテによる食欲減退の解消に効果的です。
ガラムマサラに含まれるナツメグには、消化を促進する効能があります。
ナツメグは、消化を促進する「ピネン」を含み、胃腸薬に使用されるほどの成分です。
そのため、ガラムマサラには、飲みすぎや食べすぎなどによる、胃もたれの予防にも効果があります。
ガラムマサラは、カレーに使用するイメージが強いですが、実際、煮込み料では香りが飛ばないように仕上げに使われています。
野菜炒め、ドレッシング、下味や隠し味などに重宝するスパイスです。
また、使用されるスパイスに決まりはなく、インドでは各家庭でガラムマサラの味が違うそうです。
主に、ガラムマサラに使用されるスパイスは、シナモン、ナツメグ、クローブの3つをベースに、コリアンダー(パクチー)、クミン、ローリエ、カルダモン、ブラックペパーなどが加わります。
メーカーによって異なるため、お好みの物を選んだり、自分で調合してオリジナルのガラムマサラを作ったりするのも楽しいですね。