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ライチlychee

楊貴妃も愛した!? ライチの栄養と押さえておきたい効能4選

ライチの栄養と効能

ライチに含まれている栄養とその効能についてご紹介します。上品な甘さと香りが特徴的なライチ。みずみずしく半透明の果肉がとても美味しいですね。

ライチは中国南部原産の果樹で、中国では紀元前から栽培されていました。世界三大美女の一人に数えられる楊貴妃が愛したことでも有名で、古くは権力者への献上品として扱われていました。

今回は、そんな果物の女王ともいわれるライチの栄養と効能についてご紹介します。

ロイコシアニジンがシミを防ぐ - 楊貴妃の美貌を支えた栄養

楊貴妃が愛したライチ。彼女の美貌を支えていたのは、ライチに含まれているロイコシアニジンだといわれています。

木になっているライチ

ロイコシアニジンはポリフェノールに分類される栄養素で、メラニンの生成に関わるシロチナーゼという酵素を抑制する効能があります。

シミはメラニンが凝集したものなので、シロチナーゼの働きをブロックすることでシミのないキレイな肌を保つことができます。また、同じく美肌効果のあるビタミンCも多く含みます。

絶世の美女と謳われる楊貴妃が好んでライチを食していたのも、ライチにシミやくすみを防ぐ効能があると知っていたからなのかもしれませんね。

妊娠中の女性に優しい栄養素- 母子の健康を守る葉酸の力

葉酸もライチで押さえておきたい栄養の一つです。

ライチの葉酸含有量のグラフ

「日本食品標準成分表2015」より (可食部100gあたり)

グラフを見ますと、ライチには非常に多くの葉酸が含まれていることが分かります。葉酸含有量は、果物の中でドリアンに次ぎ第2位です。

果物の平均と比較しても、約3倍以上の葉酸を含みます。

国の基準では、妊娠中の女性は通常の2倍の葉酸を摂取することが推奨されています。葉酸には、胎児の成長には欠かせないDNAの合成を促す効能があるのです。

また、葉酸は「造血のビタミン」とも呼ばれるとおり、赤血球の生成を促して貧血の予防にも役立つ栄養素です。いずれも妊娠中の女性にはとくにうれしいものばかりですね。

また、ライチはみずみずしく口当たりもいいため、妊娠中でも食べやすく、出産後の回復食としても優れています。

ライチには銅も含まれている - 貧血の予防、コラーゲンの生成など

ライチには、銅も多く含まれています。

ライチと果物平均の銅含有量の比較グラフ

「日本食品標準成分表2015」より (可食部100gあたり)

グラフを見て分かるとおり、ライチは果物の平均値の約2倍の銅を含んでいることが分かります。

銅はミネラルに分類される栄養で、鉄分の利用を促進する働きがあるため、貧血を予防する効能が期待できます。

また、銅は酵素の材料となったり、皮膚や髪、血管壁の健康を維持する効能もあります。コラーゲンの生成にも欠かせない栄養ですので、銅は女性に嬉しい栄養素と言えますね。

上品な甘さに効能あり - 糖質は最高のエネルギー源

ライチにはショ糖や果糖、ブドウ糖といった糖質が豊富に含まれています。

これらの糖質は消化吸収がよく、エネルギーとして変換されやすいため、疲労回復に効果を発揮します。

ライチは皮を剥くだけで手軽に食べられるので、激しい運動をする前のエネルギー補給には最適な食材ですね。

食べ過ぎ注意! ライチの食べすぎが招く「ライチ病」とは?

栄養豊富でカラダへの効能も優れているライチですが、「食べすぎるとライチ病になる」という話を聞いたことはありませんか?

カラダが熱っぽくなってのぼせてしまったり、吹き出物ができやすくなったり…など。これがライチ病の症状です。

実は、ライチは夏の果物でありながら、血行を促進して身体を温める「熱性」の食材。摂りすぎると発熱したり、ニキビや吹き出物ができやすくなるのです。

一日の目安は5粒程度にして、食べる前に薄い塩水に漬けておいたり冷蔵庫でしっかり冷やしておきましょう。一日の摂取量を守れば大丈夫です。

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