独特の香りと味が人気で、健康茶として近年ブームになっているマテ茶。
身体に不足しがちな栄養素を補ってくれる効能があり、「飲むサラダ」とも呼ばれています。
おもにブラジルやアルゼンチンで生産され、南米では一般的に飲まれている馴染の深い飲料です。
マテ茶が身体にいいと言われるのはなぜなのでしょうか? 今回は、注目されるマテ茶の効能と効果について、ご紹介します。
目次
マテ茶の効能と効果
マテ茶はミネラルが豊富で、その中でも特にカルシウムが多く含まれています。
マテ茶のカルシウム含有量は、ウーロン茶の30倍にもなります。
カルシウムは、乳製品や魚に多く含まれる栄養素で、骨や歯を形成し、骨粗鬆症を防ぐ効果があります。
また、一部が血液や細胞中にカルシウムイオンとして存在し、筋肉をスムーズに収縮させる効果もあります。
マテ茶には、マグネシウムも含まれています。
マグネシウムは、大豆製品や魚介類に多い栄養素で、300種類を超える酵素の働きをサポートしています。
効能としては、補酵素となって酵素の働きを助け、神経の興奮を抑制したり、体温や血圧を調整したりする作用が認められています。
マテ茶には、ミネラルの一種である鉄分も豊富に含まれています。
鉄分は、血液中の赤血球の成分になり、酸素を体中に運搬します。鉄分が不足しやすい女性や成長期の子供にとって、とりわけ大切な栄養素です。
マテ茶は適した鉄分補給源というわけですね。
マテ茶は、亜鉛が豊富なことも特徴です。
亜鉛は生牡蠣や牛肉に多く含まれる栄養素で、さまざまな酵素の成分になります
発育を促したり、味覚を正常に保ったりするほか、傷の回復を早めたりする効果が挙げられます。
マテ茶は、ウーロン茶や杜仲茶(とちゅうちゃ)にはない食物繊維も含まれています。
食物繊維は腸内環境を整え、便通をよくして便秘を予防する効能があります。
また、コレステロールの吸収や血糖値の急激な上昇を抑える効果もあり、糖尿病などの生活習慣病の予防に役立ちます。
さらにマテ茶は、葉緑素を豊富に含みます。
葉緑素は、植物などに含まれる天然色素で、別名はクロロフィル。この葉緑素が、植物の緑色のもととなっているのです。
葉緑素は青菜や緑黄色野菜に多く含まれ、がん予防やコレステロールを下げる効能のほか、老廃物を体外に排出するデトックス効果が期待されています。
野菜不足を補う「飲むサラダ」と呼ばれる理由は、ここにあるのですね。
マテ茶は2種類あり、熟成させたマテの葉を使ったものをグリーン・マテ茶、さらに焙煎したものをロースト・マテ茶と呼びます。
ロースト・マテ茶は栄養面ではグリーンタイプに劣りますが、クセがなく飲みやすい味となっています。
カフェインも入っていますが、緑茶の半分程度ですので、飲み過ぎなければとくに気にする必要はないでしょう。
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