チンゲン菜に含まれている栄養とその効能についてご紹介します。
肉厚で柔らかく、シャキシャキとした歯ごたえがたまらないチンゲン菜。漢字では「青梗菜」と書き、中華料理の炒め物やスープなどによく使われています。
季節を問わず出回っていますが、旬は春と秋です。なかでも、10~11月頃に収穫されたチンゲン菜が最もおいしい時期となります。
今回は、そんなチンゲン菜の栄養と効能について。色鮮やかで見た目もよいチンゲン菜には、驚くほど豊富な栄養が詰まっています。
目次
チンゲン菜の栄養と効能
チンゲン菜に含まれる栄養の代表格といえば、β-カロテン。
チンゲン菜などに含まれているβ-カロテンは、体内で必要な量がビタミンAに変化する栄養素で、様々な効能が期待できます。
なかでもビタミンAの視力維持の効能は注目されており、いわゆる「鳥目」の予防に効果的です。
夜目が利かない人やドライアイに悩まされている人、仕事で目を酷使する人にはおすすめの栄養です。
β-カロテンは、モロヘイヤや人参、ほうれん草などに含まれています。近年はスマホを長時間使用する人達が増えているので、日常的に摂取するように心掛けましょう。
また、皮膚や粘膜を健康に保つ効能も持ち合わせていますので、肌荒れや風邪の予防にも効果的な栄養です。
チンゲン菜の栄養にはカリウムも豊富に含まれています。
カリウムはミネラルに分類される栄養の一種で、細胞内の浸透圧を調整する効能があります。
細胞外の浸透圧を調整するナトリウムとバランスを取り合いながら、水分量を調整しているのです。カリウムが不足すると、筋肉のマヒや腎臓障害など重大な病気を招くことになります。
とくに夏場は汗と一緒にカリウムを発散しがちなので、カリウムを豊富に含む食品を意識して摂取するよう心がけましょう。
カルシウムも含まれる主要な栄養です。チンゲン菜などの野菜にもカルシウムが含まれているとはちょっと意外ですね。
カルシウムには、骨や歯を丈夫にする効能があり、人体に含まれるカルシウムのうち99%は骨や歯に含まれています。
そのため、カルシウムが不足すると骨が弱くなり、骨折しやすくなったり骨の成長がストップしたりします。
成長期の子供や、骨が弱くなりやすい更年期の女性はとくに意識して摂取していきましょう。乳製品や魚からカルシウムを摂取できない時は、チンゲン菜などの野菜からもうまく取り入れたいですね。
チンゲン菜にはビタミンKも含まれています。
ビタミンKには血液を固める凝固作用があり、出血を止める効能があります。
逆に、ビタミンKが不足すると出血しやすくなり、鼻血や血尿、ケガなどでの出血が止まらなくなるといった症状が起こります。
とくに女性の方は、月経による出血量に大きく関わってくるため不足しないように意識したい栄養素といえます。
きちんと健康的な食事を取っていれば、とくに意識することなく必要量を補えますが、栄養の偏っている食事ばかりしている人は注意が必要です。
チンゲン菜に含まれるβ-カロテンは油と相性がいいので、一緒と一緒に摂ると体内への吸収率がアップします。
チンゲン菜とタンパク質を含む鶏肉の組み合わせは、動脈硬化の予防におすすめです。また、タンパク質はチンゲン菜のカルシウムの吸収を高めてくれる効果もあります。
シャキッとした歯ごたえを残す茹で方では、沸騰した鍋に油と塩を加え、チンゲン菜を茎から入れて20~30秒ほど茹でたら、冷水に入れて冷まします。
油を加えて茹でると、ビタミンの吸収率が上がるだけでなく、チンゲン菜の色が鮮やかに仕上がります。
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