お弁当に大活躍のうずらの卵。
まだら模様が特徴のうずらの卵は、お弁当や中華料理の八宝菜での利用が多いですが、家庭料理ではあまり食べる機会が少ないと思います。
ですが、うずらの卵は一つ10~12g程度と小さいですが、意外にもにわとりの卵(鶏卵)より、ビタミン類の含有量が多い食材です。
今回は、うずらの卵の栄養とその効能についてご紹介します。
うずらの卵はビタミンB12が豊富で、卵類ではトップの含有量です。また、100g中の鶏卵と比べると約5.2倍も多く含んでいます。
ビタミンB12は、造血作用があり、葉酸とともに働き赤血球を作る役割があります。
造血作用によって血液量が増え、貧血やめまいを予防する効能があります。
その他にも、ビタミンB12には神経の働きを維持する効能もあります。
うずらの卵には葉酸も含まれており、鶏卵の2.1倍の含有量です。
葉酸は、上記のビタミンB12ととともに血液をつくるため、悪性貧血の予防効能があります。
また、葉酸にはDNAやタンパク質の合成を促す効果や、胎児の先天的な異常を予防する効能があり、妊婦さんには大切な栄養素です。
うずらの卵にはビタミンB2が全食品の中でも比較的多く含まれています。
ビタミンB2には、3大栄養素の代謝を促してエネルギーづくりを助ける役割があります。
中でも、脂質の分解を促し、過酸化脂質を分解する効能があるため、動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果があります。
うずらの卵には、鶏卵の1.7倍の鉄分が含まれています。
鉄分は、ミネラルのひとつで赤血球のヘモグロビンの構成成分となり、鉄欠乏症貧血を予防する効能があります。
うずらの卵には、ビタミンB12や葉酸も含むため、悪性・鉄欠乏症のどちらの貧血も予防してくれる栄養素が含まれています。
また、鉄分は全身に酸素を運ぶ役割をするため、疲労回復にも有効であると言われます。
うずらの卵には、肌や粘膜を健康に維持するビタミンAが含まれています。
粘膜の機能が正常に働くため、ウイルスなどの侵入を防いで免疫力を高める効能もあります。
また、目の健康を維持する役割もあります。光を感じるのに必要な網膜の主成分ロドプシンとなり、夜盲症の予防に有効です。
また、うずらの卵のビタミンA量は、鶏卵の2.5倍にもなります。
うずらには、ミネラルの一種であるセレンも含まれています。
セレンには、抗酸化作用があり老化や生活習慣病を予防する効能がある栄養素です。
また、ガンの発生や転移を予防する効能もあるとされ、抗がん作用が期待されています。