日本人にはおなじみの食材であるイカ。実は、イカの種類はとっても豊富で、世界では500種、日本近海でも130種ほど生息していると言われています。
刺身や寿司、塩辛、イカスミパスタなどイカを使った料理は数多くありますね。イカは日本人にはなじみのある食材ですが、含まれている栄養素や効能はあまり知られていません。
今回はそんなイカについて、イカに含まれる栄養とその効能、働きなどを学んでいきましょう。普段からよく食べる食材ですので、どんな成分が含まれているか知っておきたいですね。
目次
イカの栄養と効能 一覧
イカにはタウリンが豊富に含まれています。このタウリン、栄養ドリンクなどでおなじみの栄養素ですね。
イカに含まれているタウリンには、肝臓の機能を向上させる効能や血圧、コレステロール値の上昇を抑える効能があります。
ちなみに、スルメの表面に表れる白い粉はベタインやタウリン、アスパラギン酸などの混合物で、旨み成分の元と言われています。
タウリンは胆汁酸の分泌を促進する効能もあります。こちらも合わせて覚えておきましょう。
イカの栄養で特徴的なのが、タンパク質が多く、脂質が少ない点です。特に、イカ類の中でもコウイカやスルメイカは脂質が低くなっています。
ちなみに、イカに含まれているタンパク質は筋肉や臓器、皮膚、爪などのカラダを作る主成分となる栄養です。
高タンパクで低脂質ということで、筋肉トレーニングをしている方やダイエットをされている人、コレステロールが高めの人にはおすすめの食材ですね。
また、イカの身には造血作用があるため、貧血を予防する効能もあります。
イカにはコラーゲンも豊富に含まれています。
コラーゲンにはご存じのとおり、美肌効果が期待できます。私たちの肌は、約70%がコラーゲンで形成されており、コラーゲンが肌の内側から支えることで肌の弾力や潤いを保ちます。
また、これはあまり知られていないのですが、コラーゲンには骨や軟骨を丈夫にする効能もあります。肌だけでなく、骨の形成にも役立つ栄養なんですね。
ちなみに、コラーゲンを多く含む食品はイカのほかに、鶏軟骨、牛すじ、フカヒレ、サケ、うなぎなどがあります。動物性食品に多く含まれます。
イカの種類は豊富で、500種類ほど言われていますが、その中でもホタルイカに多く含まれている栄養、ビタミンB12に注目です。
ホタルイカにはビタミンB12が豊富に含まれています。ビタミンB12は赤血球を作り、血液を増やす栄養で貧血(巨赤芽球貧血)を予防する効能があります。
また、ビタミンB12は神経機能を正常に保つ働きがあるので、集中力の低下やうつ病気味の方にもおすすめの栄養素です。
ビタミンB12は動物性食品に含まれている栄養です。肉や魚をあまりたべない人は、ビタミンB12不足になりやすいですので注意が必要です。
最近では、イカスミもパスタやカレーなど様々な料理に使われるようになってきましたね。沖縄では「いかすみ汁」といった伝統料理もあります。
黒々とした見た目のインパクトはありますが、広く知れ渡ったせいか、最近では抵抗なく食べられる人も増えたのではないでしょうか。
実はこのイカスミも、私たちのカラダを健康にする栄養が含まれています。
イカスミにはムコ多糖類という糖質の一種が含まれており、新陳代謝を高める効能があります。ムコ多糖類はイカスミのほかに、うなぎやスッポン、フカヒレなどに多く含まれています。
また、イカスミにはビタミンEも含まれているため、血行を良くしたり、カラダの酸化を防ぐなどの効能も期待できます。
さらに、イカスミには抗菌作用があり、がん予防にも効果があるとされています。イカスミは家庭では食べる機会は少ないと思いますが、レストランなどで食べる際には、思い出してみて下さい。
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