さっぱりとした甘みを感じる、中国のお茶の「甜茶(てんちゃ)」。
甜茶といえば、花粉症対策のお茶として有名で、この時期になると、スーパーやドラッグストアなどで見かけることが多くなりますね。
しかし、甜茶はなぜ花粉症に効果があるのでしょうか?また、花粉症以外にも、意外な効果があると言われますが、どのような効能があるのでしょうか。
そんな甜茶について、詳しくご紹介していきます。
目次
甜茶の効果と効能 一覧
甜茶に含まれている甜茶ポリフェノールには、抗アレルギー効果があると言われています。
アレルギーの原因物質「ヒスタミン」の分泌を抑えたり、炎症反応に関係する「シクロオキシゲナーゼ」という酵素の働きを抑える効果があります。
そのため、花粉症だけでなくアレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などの症状を緩和、改善してくれる効能があります。
甜茶に含まれるエラグ酸やポリフェノールには、AGEsの生成を防ぐ抗糖化作用があります。
AGEsとは、摂り過ぎた糖質と体内のタンパク質が結合する「糖化」が進行したもので、肌のたるみ・シワ・くすみの原因です。
甜茶は、このAGEsの発生を防ぎ、老け顔に見えるたるみや肌のくすみを予防します。
甜茶には、甘さを作り出すルブソシドという成分でが含まれています。
ルブソシドは砂糖の約75倍の甘さがあり、甜茶は甘味料を加えなくても甘さを感じられるお茶です。
また、甜茶はカロリーもほぼなく、カフェインも含まないノンカフェインのお茶なのでお子さんや妊婦さんも飲むことができます。
そのため、甘い物が欲しくなった時に飲むことで、気持ちを紛らわすことができるため、ダイエットの効果も期待できます。
甜茶には、カリウムも含まれています。
カリウムは、余分な塩分を体外へ排出してくれる効果があります。
余分な塩分を排出することで、むくみや高血圧の予防や対策の効能に有効です。
甜茶には、ミネラルの仲間であるカルシウムも多く含まれています。
カルシウムは、骨の健康に重要な栄養で、骨粗鬆症の予防に大切な成分です。
また、興奮や緊張の緩和作用もありますので、イライラを抑えて精神を安定させる効果もあります。
甜茶はマグネシウムも含み、カリウム、カルシウムと同様に体を作る上で重要なミネラルのひとつです。
マグネシウムは、骨や歯にカルシウムが行き届くよう調節する効能があります。
また、正常な筋肉の収縮を助ける効能が、心臓を正常に働かせます。
甜茶には、数種類あることをご存知でしょうか?
バラ科、アカネ科、ユキノシタ科、ブナ科の4種類の甜茶がありますが、その中でも、抗アレルギー効能を持つ甜茶はバラ科の甜茶のみになります。
そのため、花粉症対策のために甜茶を選ぶ際は、バラ科の甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)と書かれたものを選ぶようにしましょう。
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