「タマリンド」というフルーツをご存知でしょうか?
和名でチョウセンモダマと呼ばれ、日本ではあまり普及していませんが、タイでは馴染みのある人気のフルーツです。
マメ科の植物で、10cmほどのサヤの中に果肉が入っています。独特の酸味と濃厚な甘みネバリが特徴で、干し柿のような味がするそうです。
今回は、タマリンドの効能や栄養について、詳しくご紹介します。
目次
タマリンドの効能と栄養
タマリンドには、酒石酸やクエン酸というアルファヒドロキシ酸(AHA)の一種の栄養が含まれています。
タマリンドなどのフルーツに多く含まれるアルファヒドロキシ酸はフルーツ酸とも言われ、美肌効果があることで知られています。
アルファヒドロキシ酸には、ピーリング効果があるため古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを正常にします。
また、肌の乾燥や毛穴の詰まりを防ぎ、ターンオーバをアップする効能もあるので、化粧品やスキンケア商品に含まれています。
タマリンドは食物繊維を豊富に含む果物です。
食物繊維は腸の蠕動運動を促進し、腸内環境を整える効能がある栄養です。
腸内環境が改善されると便通がよくなり、腸内に溜まった便が排出されます。
また、 アルファヒドロキシ酸にも整腸作用があり、タマリンドには慢性的な便秘の解消にも効果があります。
タマリンドは、他のフルーツに負けないほど、ビタミンCを豊富に含んでいます。
ビタミンCは、風邪予防や美肌効果など様々な効能がある栄養ですが、現代人に欠かせないストレスに対する働きもあります。
日々のストレスに対抗するために、体内では抗ストレスホルモンを合成しますが、その材料となるのがビタミンCです。
また、アルファヒドロキシ酸には疲労回復の効果もあるため、タマリンドにはストレスや疲労の解消などの効能があります。
タマリンドは、鉄分の栄養も多く含みます。
鉄分は、血液の主な構成要素となる栄養素のため、不足すると貧血を引き起こしやすくなります。
タマリンドはジュースとしても売られているため、鉄分を手軽に摂取しやすい果物と言えるでしょう。
日本では、生のタマリンドは輸入できず加工品が販売され、ドライフルーツ、ペーストやパウダー、ジュース、ジャムなどがあります。
日本で実際にタマリンドを摂取するとなると、これらの加工品からの摂取となります。
タイやシンガポール、フィリピンといった東南アジア地域では、タマリンドは欠かせない調味料で、インドではカレーにも利用されています。
便秘などのお腹調子に悩みを抱えている方は、一度タマリンドを試してみてはいかがでしょうか。
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