アミノ酸スコアとは、食品に含まれる必須アミノ酸のバランスを点数で表したものです。「アミノ酸価」とも呼ばれます。
タンパク質を構成する必須アミノ酸は、食品によって量(割合)や種類が異なります。アミノ酸スコアは、それを分かりやすく点数にしたもので、タンパク質の「質」の決め手になります。
アミノ酸スコアの最大値は「100」です。100に近いほど必須アミノ酸がバランス良く含まれた、良質なタンパク質食品。遠いほどバランスが悪い食品です。
ちなみに、アミノ酸スコアの点数は第1制限アミノ酸で決まります。第1制限アミノ酸とは、必須アミノ酸の中で充足率が最低の必須アミノ酸です。つまり、最も低い水準の必須アミノ酸で全体のスコアが決まるということです。
食品に含まれる必須アミノ酸の量や種類が少ないと、体内でタンパク質の利用効率が悪くなります。ですが、アミノ酸スコアが低い食品でも、不足している必須アミノ酸を含む食品をとれば補えます。
例えば、白米はリジンの割合が少ないため、その分リジンを多く含む豚肉やレバー、納豆を一緒に食べれば不足分を補うことができます。
アミノ酸スコアが高い食品には、鶏肉、さんま、豆腐、ヨーグルトなどの肉・魚・豆・卵・乳製品がありますが、比較的カロリーも高い食品が多くなります。
スコアが高い食品ばかり食べるのではなく、主食・主菜・副菜とバランスの良い食事が大切です。