サーカディアンリズムとはおよそ24時間の周期で変動する生理現象です。一般的には体内時計とも呼ばれます。
植物や動物など地球上に存在するほぼすべての生物がこの機能を備えています。 サーカディアンリズムは、脳の視床下部にある視交叉上核という場所で内在的に作り出されます。
人間の体内において作り出されるサーカディアンリズムのことをフリーランと言いますが、その周期は25時間ほどになります。
一方で、太陽の光を視交叉上核が受け取ることで24時間周期へと修正されます。サーカディアンリズムが地球の自転によって生まれる昼と夜のリズムとずれてしまうことで生活に様々な影響を与えることがあります。
例えば時差のある地域へ移動した場合には時差ボケが起きます。また、夜間労働者などが昼間にスムーズに眠ることができず、胃腸の調子を崩すことがあります。
これらは外在的な原因によって引き起こされる症状なので、太陽の光を浴びてサーカディアンリズムを修正すれば治すことができます。
体内時計にずれが生じる原因としては不規則な生活習慣や運動不足、太陽の光を十分に浴びることができないなどが考えられます。
また夜間に強い光、特に青色波長の光を浴びることが原因となってずれが生じます。 青色の光とは蛍光灯やテレビ、スマートフォンの光です。これらの光は太陽光と同様に視交叉上核を刺激する効果があるので注意が必要となります。