食事誘発性熱産生とは

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食事誘発性熱産生diet-induced-thermogenesis

食事誘発性熱産生とは?

食事誘発性熱産生(DIT)とは、食事をした後に運動などをせずとも、安静時でも代謝量が増大することを言います。

食事誘発性熱産生は、食事をすることで消費するエネルギーです。そして、食後にカラダが温かくなるのもは、この現象によるものです。

食事誘発性熱産生(DIet Induced Thermogenesis)は、食後発熱とも呼ばれています。また、従来は特異的動作作用(Specific Dynamic Action)とも言いわれていた現象です。

食事をすると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体内で熱となって消費されます。このため、食事後は特に激しい運動などを行わなくても、代謝量が増えます。

食事誘発性熱産生は、摂取する栄養によって消費されるエネルギーが異なります。タンパク質は30%、糖質(炭水化物)は6%、脂質は4%のカロリーが消費されます。そして、通常の食事ではこれらが混合されるため、一般的に10~20%が食事誘発性熱産生に使われます。

食事でダイエットをする場合、摂取しても一番消費カロリーが大きいタンパク質を摂ることが注目されています。ですが、タンパク質ばかりを摂り、糖質を極端に減らすような偏った食事法は、かえって栄養の吸収や消費量を悪くします。そのため、さまざまな種類の食品を摂り、多くの栄養素をることが重要です。

そして、食事誘発性熱産生だけでなく、基礎代謝やカラダを動かす活動(生活活動代謝)によっても消費されています。そのため、食事制限のみでカロリー消費をするのではなく、筋力のアップやほどよい運動も大切です。

また、老化や運動不足による筋肉量の低下は、基礎代謝とともに食事誘発性熱産生も落ちていきます。運動で筋肉量を増やすことで、食事誘発性熱産生は増加させることができます。

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