グラスフェッドとは、牧草肥育とも言われており、その名の通り牧草をエサにして肉牛を飼育することです。
このような状況で育てられた牛は、グラスフェッドビーフと呼ばれます。一方で、穀物を与えて牛を育てることは、穀物肥育(グレインフェッド)と言います。
グラスフェッドビーフの特徴は、脂身の少ないきれいな赤みの肉になるという点です。身(肉)が少なくグレインフェッドの肉よりも硬いですが、脂身が少ないおいしい肉として評判になってきました。
また、グラスフェッドビーフから絞って作ったバターは、グラスフェッドバターと呼ばれ、非常に注目を集めています。このグラスフェッドバターをコーヒーと混ぜてバターコーヒーを作り、それを飲むことでダイエット効果が出ると言われていまます。
これにより、近年グラスフェッドビーフの知名度が、急激に上昇しています。とはいえ、グラスフェッドビーフは、日本国内ではほとんど飼育されていません。
理由はいくつかありますが、やはりグラスフェッドビーフの特徴である、肉の少なさが大きな原因です。やはり、グレインフェッドビーフの方が、肉の量が多いので、ほとんどの畜産農家がグレインフェッドで育てています。
また、グラスフェッドで育てるには広大な土地が必要であり、広い土地をもっている畜産農家は稀なのです。