ピロリ菌とは

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ピロリ菌helicobacter-pylori

ピロリ菌とは?

ピロリ菌とは、胃粘膜に存在する細菌です。右巻きに捻じれているのが特徴で、べん毛を回しながら活動しています。

通常、胃の中は強い酸性のため、細菌が住み続けるのは難しい環境です。ですが、ピロリ菌の場合は生成するウレアーゼという酵素が、生息の鍵を握っています。

ウレアーゼは、胃に存在する尿素と反応してアンモニアを生み出します。アンモニアがアルカリ性のため、強い酸性の胃の中でも住みつくことができます。

多くの人はピロリ菌が住みついていても元気に過ごせますが、人によってはピロリ菌が原因で、萎縮性胃炎や胃癌、十二指腸潰瘍といった病気を発症することがあります。

これは、発生したアンモニアが、胃の粘膜に刺激を与えることも要因のひとつです。さらにピロリ菌から胃を守るために、免疫反応を起こし胃を傷付けてしまうケースもあります。こうした要因が重なって病気になるリスクが高まります。

十二指腸潰瘍や胃炎などが再発する場合は、ピロリ菌が潜んでいる可能性が高いでしょう。自身の胃に、ピロリ菌が存在するかどうかは検査で分かります。ピロリ菌検査は、胃がんなどの予防のために調べる人も増えています。

ピロリ菌は、飲み薬で除去できるので、治療を受けておけば安心です。数種類の薬を1週間にわたり飲みます。2カ月後に再検査でピロリ菌が発見されなければ無事に除去されたことになります。

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