温泉療法とは、温泉水を使用して行う医療法全般を呼びます。
入浴だけでなく吸入する方法などもあり、症状によって適した温泉療法を行うことが大切と言えるでしょう。
入浴することにより、血行促進されて健康の向上につながるだけでなく、温泉の効能が傷や病気の治療につながる場合もあります。
全国には湯治場と呼ばれる温泉があり、アトピーなどの皮膚疾患をはじめ、関節や高血圧といった、さまざまな病気の治癒に訪れる人が後を絶ちません。
温泉療法の物理的な作用として、まずひとつめに温熱効果が挙げられます。温泉の熱い湯により汗腺や毛穴が開き、皮膚の血行が良くなると共に汚れや老廃物が落ちます。温熱効果は筋肉疲労にも良い影響を与えるでしょう。
第二に、温泉療法では浮力効果が活用されることもあります。これは運動機能障害などのリハビリやメタボ対策などに使われる方法で、入浴中はカラダが軽く感じて、水中で動きやすくなる原理を取り入れています。
第三に挙げられるのが、水圧効果を用いた温泉療法です。水圧によりリンパ液や水分が心臓に向かって上がることを利用して、心肺機能を高めたりむくみを解消したりします。
これらの物理的作用と、それに加えて温泉の化学成分の効用とリラックス効果などにより、不調を改善していくのです。 温泉を活用することで、自然治癒力を高めることができると言えるでしょう。