淡色野菜とは、緑黄色野菜と区別するために付けられた名前です。緑黄色野菜の定義は「100g当たりにカロチンが600μg以上含まれる野菜」で、淡色野菜は、それ以下の含有量の野菜になります。
緑黄色野菜や淡色野菜という言葉や定義があるのは日本のみです。緑黄色野菜以外の野菜を指し色の濃淡は関係なく、それぞれに含まれるカロチンの含有量の違いによりそれらが区別されています。
淡色野菜の多くが外見の色合いが薄いものが多く、緑黄色野菜に比べビタミン類が低いとされますが食物繊維やミネラル、水分の含有量が多いとされています。
食物繊維は、お通じや血糖値、コレステロールの調整、肥満防止にも効果的な栄養素です。ミネラルでは、丈夫な骨や歯の形成、代謝のサポートをするマグネシウム、高血圧やむくみの予防に役立つカリウムなどが有ります。
淡色野菜には白菜、レタス、きゅうり、キャベツ、セロリ、にんにく、玉ねぎなどがあります。そして玉ねぎやにんにく、キャベツには、硫化アリルやイソチオシアネートを含み、免疫力アップや血液をサラサラにする効果などがあります。
淡色野菜は、緑黄色野菜と比べると栄養価が低いや食べなくても大して影響がないように思われやすいですが、見直されてきている野菜です。
淡色野菜、緑黄色野菜のどちらが優れるかではなく、どちらもバランスよく摂取し、肉、魚、野菜、キノコ、穀物と多くの食材を摂取することが大切です。