ロコモティブシンドロームとは

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ロコモティブシンドロームlocomotive-syndrome

ロコモティブシンドロームとは?

ロコモティブシンドロームとは、体や手足を動かすといった運動器の障害によって、移動が困難になる状態のことを言います。進行した場合、寝たきりや要介護になるリスクが高くなります。

ロコモティブシンドロームは、運動器症候群とも呼ばれています。また、ロコモと略称で呼ばれることもあります。日本整形外科学会が、超高齢社会となる日本の将来を未来を見据え、2007年にロコモティブシンドロームという概念を述べました。

2012年には、厚生労働省が、2022年までにロコモティブシンドロームの認知度を80パーセントまで上げる目標を「第2次健康日本21」で発表しています

厚生労働省の調査によると、高齢者が要支援・要介護になる第1位の原因は「運動器の障害」としています。ロコモティブシンドロームの予防は、健康寿命を伸ばす要素となりえます。

日本整形外科医では、ロコモティブシンドロームを見極めるチェックポイントを挙げています。下記の状態が当てはまるとロコモティブシンドロームの疑いがあるとされています。

「片足立ちで靴下を履けない」「家の中でつまずく・滑る」「15分以上は歩けない」「2キロ以上の荷物を持って歩くのが困難」「階段を上るのに手すりが必要」「青信号中に渡りきれない」など、以上がロコモティブシンドロームの症状の可能性があるとしてしています。

高齢者の歩行困難の原因は、単なる筋肉や関節の衰えだけでなく、ロコモティブシンドロームの可能性もあります。感覚器や神経の働きも関係することも踏まえ、医療機関への受診が大切といえるでしょう。

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