蠕動運動とは

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蠕動運動peristalsis

蠕動運動とは?

蠕動(ぜんどう)運動とは、胃や大腸などの消化管が食べ物を送るために、伸びたり縮んだりと収縮する動きのことです。

消化官には筋肉があり、この筋肉がリズミカルな蠕動運動をします。

蠕動運動は、口から入った食べ物を各消化管である食道・胃・小腸・大腸・肛門まで移動させ便として排泄する役割があります。

胃の蠕動運動は、食べ物が入ることで活発になり、うねるような動きをして食べものを消化しやすくします。

そのため、胃の蠕動運動の低下は消化に時間がかかり、胃もたれや胸やけを引き起こす原因になります。

小腸の蠕動運動は、消化、栄養や水分を吸収させつつ大腸へ送ります。

大腸の蠕動運動は1分間に1~3㎝、さらに1日に3回ほど強い収縮を起こし、消化された食べ物を肛門へと運びます。

とくに朝食後は、空っぽの胃に食べ物が入る刺激で腸に強い蠕動運動が起こり、消化された食べ物が一気に直腸まで送られ便意が催されます。

蠕動運動は自律神経が司り、ストレスや睡眠不足などが自律神経を乱します。

食事を抜くや極端に冷たい・熱い食べのは胃の蠕動運動を乱し、運動不足は腹筋を弱らせるため、腹圧で蠕動運動を促せず便秘の原因になります。

また、空腹でもないのにお腹が鳴るのは、この蠕動運動によって腸や胃の内容物・ガスが移動して起こるためで、腸蠕動音・グル音とも呼ばれます。

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