あわびの栄養と効能をご紹介します。高級食材の一つ、あわび。
日本では縄文時代の貝塚からも出土しているほど、古くから食べられている食材です。また、古代の中国では不老長寿や若返りの薬のようなものとして考えられていました。
あわびは海藻をエサにしているため、海藻の栄養素が凝縮さた栄養価がとても高い魚介類ということをご存じでしょうか。
今回はあわびの栄養と効能について、詳しくご紹介します。
目次
あわびの栄養と効能
あわびには、タンパク質が含まれています。
脂質、炭水化物とともに三大栄養素のひとつとして数えられるタンパク質は、生きていくうえでとても重要な栄養素です。
骨格や筋肉、皮膚の生成をしてくれる他、皮膚や爪、髪の毛などを健康に保ち、免疫力を高める効能もあります。
あわびは高タンパク・低カロリーなので、ダイエット中にも最適な食べ物と言えます。
あわびは、栄養ドリンクにも使われている、タウリンという成分が多く含まれています。
タウリンには、胆汁酸やインスリンの分泌を促す、血圧を正常に保つ、肝臓の機能を高めてくれるなどの効能があります。
そのため、高血圧や高コレステロール、肝臓の疲れの予防や改善に効果があります。
あわびには、コンドロイチンも含まれています。
コンドロイチンといえば、関節痛の予防や緩和の効能があるということで広く知られる栄養です。
関節痛は、骨の間の軟骨が減少してしまうために起きる現象で、コンドロイチンは、軟骨に水分を運ぶ役割があり、軟骨の水分を保持して弾力性を高めます。
軟骨は加齢とともにすり減ってしまいますが、軟骨を生成するコンドロイチンやグルコサミンなどを補ってあげることで予防することができます。
あわびにはコラーゲンが非常に多く含まれており、身が硬いほどコラーゲンの量が多いと言われています。
コラーゲンには、肌のハリを維持しシワやしみを防ぐ効能や、関節痛の予防にも効果があります。
コラーゲンは本来、体内で生成できますが40代を過ぎると生産量が減ってしまうことが分かっています。
あわびに含まれるビタミンB群は代謝ビタミンとも呼ばれ、エネルギーを作るのに欠かせない栄養です。
ビタミンB群は、各自にそれぞれの働きがありますが、体内ではおもに補酵素として働き酵素を助けています。
特にビタミンB群の中でもパントテン酸が多く、三大栄養素の代謝に関わりエネルギーを作ります。
あわびに含まれるセレンという栄養素には、抗酸化作用があります。
セレンは、ビタミンEの60倍以上の抗酸化作用があると言われています。カラダの酸化を防ぐことでアンチエイジングに効果があります。
セレンが不足すると疲労感、肝臓や心臓の病気、免疫機能の低下などが心配されます。
同じく抗酸化作用が高いビタミンEやビタミンCと一緒に摂取することで、さらに効能を高めることができます。
あわびには、ビタミンKも含まれています。ビタミンKは海藻に含まれている栄養で、あわびは海藻を餌にするため豊富に含まれています。
あわびに含まれているビタミンKは「止血のビタミン」とも呼ばれ、正常な血液凝固作用があるため、ケガや手術などの出血で正常な止血をしてくれます。
また、ビタミンKは、カルシウムが骨に沈着するために必要なタンパク質の活性化をし、骨粗鬆症の予防に効果があります。
"あわび"の関連情報