全国でご当地ビールができるほど人気のビール。
「とりあえずビール!」と注文する方が多いように、ビールは世界でもっとも多く消費されているアルコール飲料です。
近年は有名な銘柄だけではなく、小規模な醸造所で作られている地ビールやクラフトビールを好むファンがいることからも、ビール人気の高さがうかがえます。
ビールはアルコール飲料なので、健康につながる効能や効果がないように思えますが、ビールを含む日本酒や焼酎などは、適量であれば健康効果が得られます。
今回は、そんなビールが持つ効能や効果に注目してみたいと思います。
目次
ビールの効能と効果 一覧
ビールには、夏バテやの解消や美肌効果があります。
ビタミンB1、B2、葉酸といったビタミンB群を豊富に含むのがビールの特徴です
ビタミンB群には筋肉づくりに必要なタンパク質の代謝を助ける効能があり、不足すると疲労や肌荒れの原因となります。
また、ビタミンB群は水溶性ビタミンで、発汗により体内から失われやすいため、夏場に飲むビールでビタミンB群の補給ができるもうれしい効果ですね。
ビールには、便秘解消の効果があります。
ビールの炭酸は、炭酸水と同様に腸に刺激を与えて、便通を促します。
また、ビールに含まれるビール酵母にも整腸作用があり、より便秘解消に効果的となります。
ビールの原料となるホップには、フィストロゲンという物質が含まれています。
このフィストロゲンは女性ホルモンに似た構造をしており、その働きも女性ホルモン同様です。
女性ホルモンの減少によって起こる肌荒れや冷え、また骨粗鬆症といった悩みは、ビールに含まれるフィストロゲンで予防・改善が期待できます。
ビールのホップにはフラボノイドというポリフェーノールを含み、ビールは、酒類の中でワインに次ぐ量を誇ります。またメラノイジンという成分も含みます。
ポリフェノールやメラノイジンの効果として代表的なのが抗酸化作用です。
紫外線やストレスによって発生する有害な活性酸素を体内から除去する効能があります。
また、これらの成分には、血液をサラサラにする効能もあり、動脈硬化や脳梗塞などの生活習慣病や老化を予防する効果があります。
ビールには、三大栄養素のひとつとして知られる炭水化物も含まれています。
炭水化物から作られるブドウ糖は、脳やカラダを動かすエネルギー源です。
炭水化物が不足した体内ではエネルギーをうまく合成できないため、疲労感や倦怠感を防ぎます。
ビールをつくる原料であるビール酵母には、必須アミノ酸、ビタミンB群、ニコチン酸、タンパク質、ミネラルなど豊富な栄養が含まれています。
ビール酵母には、疲労回復や食欲の増進、免疫力の向上などの効能があります
生ビールの定義は「熱処理をしていないビール」のこと。
実は、ビールは微生物による劣化を防ぐため、かつては熱処理をされていました
しかし、製造技術の発達とともに熱処理が不要になったことで、今日の瓶ビールや缶ビールも非熱処理の生ビールになりました。
ビールを含むお酒には、適量であれば様々な効果を得ることができます。
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