メキシコ語の「カカウァトル」が名前の由来となっており、古来より珍重されている食材です。中央アメリカから南アメリカを原産とします。
小さなラグビーボールのような形の果実には、カカオの種子が数十個入っており、これを発酵させて食用に利用します。
今回は、そんなカカオに含まれる栄養や、効果と効能についてご紹介します。
目次
カカオの効果と効能
カカオには、ポリフェノールが含まれています。
カカオに含まれるポリフェノールは、強い抗酸化作用があるポリフェノールとして知られています。
ポリフェノールが持つ抗酸化作用は、細胞の老化を防いだり、活性酸素を除去して肌トラブルを防いだり、免疫力の低下を防ぐ効果があります。
また、ストレスを軽減したり、脳を活性化させたりする効果も期待されています
カカオには、テオブロミンという成分が含まれています。
テオブロミンはアルカロイドの一種で、カカオ特有の苦み成分です。
テオブロミンは、脳を活性化させて集中力や記憶力を高める効能が期待できます。また、リラックス効果も期待されており、精神を安定させる効能があるとされています。
集中力が散漫な時や、ストレスを感じる方は、カカオを摂ってリラックスや集中に活かしましょう。
食物繊維が豊富な点も、カカオの注目ポイントです。
食物繊維は、第6の栄養素とも呼ばれ、腸内環境を整える効能があります。これはみなさんご存知ですね。
食物繊維は腸の働きを刺激して蠕動運動を活発にするため、便秘の予防や改善に効果が期待できます
また、コレステロールの吸収を押さえたり、血糖値の急激な上昇を抑える効能もあります。満腹感が得られることから、ダイエットにも適した栄養です。
カカオには、上記以外にもビタミンやミネラル類が含まれています。
ビタミン・ミネラルはカラダを作り調子を整えるのに大切な栄養素です。
カカオは、ビタミンE・ナイアシン・カルシウム・マグネシウム・亜鉛などを含みます。
抗酸化作用や代謝を促す効果、骨や歯を形成する働き、血行を良くするなど様々な効能が期待できます。
カカオが日本で知られるようになったのは、江戸時代のこと。
伊達正宗の家臣が通商条約締結のためにメキシコに渡った際に、カカオを使ったチョコレートを薬として用いたことがきっかけとなったと伝えられています。
今ではチョコレートは安く買うことができますが、江戸時代当時は、カカオは貴重であり、お菓子としてではなく薬として主に用いられていました。
カカオの豊富な栄養がもたらす効果を考えると、納得ですね。
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