カニの栄養と効能をお伝えしていきます。高級食材で日本人が大好きなカニ。タラバガニやズワイガニ、毛がになど様々な種類のカニがありますね。
ホクホクとした食感とジューシーなうまみが味わえる身、磯の香りがたっぷりのミソ部分。日本人にカニ好きが多いのもうなずけます。
今回は、そんなカニに含まれる栄養とその効能についてご紹介します。
目次
カニの栄養と効能 一覧
カニは、とにかくビタミンB12が豊富!
ビタミンB12は、血液中の正常な赤血球を作るために必要な栄養で、貧血の予防や改善に大きな効能があります。
また、そのほかの効能としては、末梢神経の修復もしてくれる栄養であるため、神経症に悩む方にもおすすめです。
ビタミンB12は肉や魚介類など動物性食品に多く含まれる成分です。ベジタリアンの人は不足しがちなので注意してください。
カニには、ビタミンEが含まれていることを覚えておきましょう。
ビタミンEは、強い抗酸化作用をもつ成分。そのため、ビタミンEは細胞の老化防止などの効能が期待できます。
また、末梢血管を開くことによる血行改善、LDLコレステロールの抑制など、多彩な働きや効能があります。
ビタミンEは脂溶性の栄養ですので、油と一緒に摂ることで体内への吸収率を上げることができます。
カニの栄養には、銅や亜鉛も含まれています。
銅は、体内の鉄分の利用を促進する作用がある栄養で、貧血の予防や改善に役立つ効能があります。また、食べ物の消化や栄養の代謝に必要な酵素の材料にもなるので、健康維持に欠かせません。
カニに含まれている亜鉛は、舌の味蕾(みらい)をつくる栄養です。味蕾は味覚を正しく感知する働きがあり、甘いやしょっぱいなど食べ物の味を判断します。
亜鉛はおいしいと感じるためには大切な栄養で、この他、亜鉛の効果や効能には、生殖機能や性欲を正常化する作用などもあります。
銅や亜鉛は、重要な効果や効能が見逃されがちな栄養ですが、体内活動を正常に営むためにはとっても大切です。
カニの注目する栄養素には、タンパク質が挙げられます。
効能としては、タンパク質は筋肉や内臓をはじめとするカラダのあらゆる組織を作るために大切な栄養。肌や爪、髪など丈夫で健康なカラダを作り、維持するのに必要となります。
また、タンパク質は免疫力の根源とされる抗体の原料となるため、感染症などの病気にかかりにくくなる効能が期待できます。
カニに含まれるたんぱく質は牛肉や豚肉などの肉類と比較すると少ないですが、脂質も少ないため、カニは高タンパク、低脂質の食材です。
カニはゆでる前は赤くないのに、ゆでると赤くなりますよね。その理由をご存じですか?
これは、カニに含まれている「アスタキサンチン」という色素によるものです。生のカニやエビは茶色や茶褐色をしています。加熱前の生の場合、タンパク質とアスタキサンチンは結びついた状態で存在しています。
加熱調理で熱が加えられると、タンパク質からアスタキサンチンが離れます。そして、空気空の酸素に触れて酸化すると、アスタキサンチンは赤色をしているアスタシンという物質に変化して、赤く変色します。
タンパク質から分離したアスタキサンチンは、本来の持ち色である赤い色の色素を持っているため、カニをゆでると赤くなるというわけです。
アスタキサンチンの効果や効能には、抗酸化作用、アンチエイジングなど体にうれしい働きをしてくれる栄養です。
日本で食されているカニはおもに3種類で、「ズワイガニ」「毛ガニ」「タラバガニ」です。また、沖縄ではヤシガニが食べられています。
ズワイガニや毛ガニはカニに分類されますが、非常に人気の高いタラバガニは実はヤドカリの仲間になります。ちなみに、タラバガニの名前の由来は、タラが多く摂れる漁場で一緒に摂れるからと言われいます。
ごつごつとした甲羅が特徴のタラバガニはハサミ含めると脚の数が8本、ズワイや毛ガニは足が10本となります。
ズワイガニはお刺身や焼きガニ、毛ガニは身よりもミソが好まれ。タラバガニは焼きガニ、ボイルが人気です。
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