さやいんげんに含まれている栄養と効能をご紹介します。さやいんげんは、成熟前のいんげん豆をさやごと収穫した野菜です。
さやいんげんの原産地は中央アメリカからメキシコ近辺。日本には江戸時代に中国の僧侶、隠元禅師によって伝えられため「いんげん」と呼ばれるとも言われています。
さやいんげんの栄養は、群を抜いた多さはありませんが、比較的バランスのよい含まれ方をしています。
今回は、さやいんげんに含まれる栄養とその健康効果について学びましょう。
目次
さやいんげんの栄養と効果 一覧
さやいんげんには、脂溶性のビタミンのひとつであるβ-カロテンが豊富に含まれています。
さやいんげんに含まれているβ-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAとして働く栄養で、緑黄色野菜に多く含まれています。
皮膚や粘膜を健康に保つ効果のほか、視力維持などにも効果があります。
また、強力な抗酸化作用があり、活性酸素を抑えて老化や生活習慣病の予防に効果があります。
特にパソコンやスマホで目を酷使する方々には、必須の栄養でしょう。
さやいんげんに含まれるカリウムは、体内で細胞間の浸透圧を正常に保つ働きをし、余分な水分の排出を促す効果があります。
過剰なナトリウムの排出も行うので、むくみや高血圧などの症状の改善にも効果的です。
また、カリウムは正常な筋肉の収縮を促す点から、筋肉がつりやすい人は意識して摂ると良いでしょう。
さやいんげんには、モリブデンが比較的多めに含まれています。
ミネラルの一種であるモリブデンは、肝臓や腎臓に存在する微量ミネラルです。
モリブデンは、体内で銅と同じく鉄分の利用を促すため、貧血予防に効果があります。
また、さやいんげんには、造血のビタミンである葉酸も含まれているので、より貧血の予防や改善に有効です。
さやいんげんには、ビタミンKも含まれます。
ビタミンKは、正常な止血を促す効果がある栄養で、「止血のビタミン」とも呼ばれます。
またビタミンKには、骨の形成を促進する働きもあるので、骨粗鬆症の予防にも有効です。
このように、ビタミンKは、止血・骨粗鬆症予防の効果などから、出産期から閉経期の女性には特に必要な栄養になります。
さやいんげんには、食物繊維が多めに含まれています。
食物繊維には、腸の蠕動運動を促す働きがある栄養のため、便秘解消の効果があります
さらに、さやいんげんは水分も多めに含まれている野菜なので、食物繊維と水分の効果で、より頑固な便秘には効果的です。
また、食物線維と水分のおかげで満腹感も得られ、食べ過ぎ防止にもなります。
さやいんげんに含まれる栄養は、群を抜いた多さはありませんが、比較的バランスの良く含まれています。
上記の栄養のほかにビタミンB群、タンパク質、アミノ酸の一種である、リジンやアスパラギン酸が含まれているので、疲労回復に効果があります。
さらにカルシウムやマグネシウムなどのミネラル類の栄養も含まれています。
また、さやいんげんに含まれるβ-カロテンの含有量はレタスの3倍も含まれているそうです。
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