名称 | ニシン | 分類 | ニシン科 |
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旬の時期 | 3~5・10~12月ごろ | 主な産地 | 北海道など |
ニシンの旬は春と秋冬の、年に2回やってきます。
一つ目の旬の時期は、春の3~5月です。この旬の時期のニシンは身ではなく卵や白子をおいしいく味わいます。「春告魚(ハルツゲウオ)」とも呼ばれる魚で、春ごろ産卵のために海岸やってきます。
2つ目の旬の時期は、10~12月の秋から冬にかけてです。この頃のニシンは身に脂がのっておいしい時期です。産卵にそなえ夏から餌をしっかりと食べているため栄養を蓄えているからです。
脂がのった身を味わうなら秋冬の旬、卵や白子を味わうなら春に旬を迎えるニシンを選ぶといいでしょう。
主な産地は北海道で、一昔前には小樽市に「にしん御殿」が建つほどの漁獲量がありました。ニシンの水揚げは青森、岩手、宮城の東北地方や鳥取や島根でも行われますが、そのうち90%以上が現在も北海道とダントツの漁獲量です。
傷むのが早いので身も卵も加工されます。身欠きニシンをはじめ、切込み、本漬糠ニシン、卵は数の子や子持ちこんぶなどがあります。加工品の多くは外国産で、カナダやロシア、ノルウェーなどから輸入さています。
一昔も、現在も国内でのニシンの水揚げ量が一位なのは北海道で、なかでも小樽や石狩市の湾内で盛んです。そんな北海道での旬も、3~5月の春と10~12月の秋冬の時期です。
ただ、北海道では「春告魚」と呼ぶほどなので、卵を抱えた春に旬迎えるニシンの人気が高いです。北海道には産卵のため3~5月にやってきます。この時期は生のニシンを卵ごと塩焼きにしたり、お刺身が味わえるなど貴重な旬の時期です。
北海道 ニシン漁
水揚げ量が減少したニシンは、近年少しづつ戻りつつありますが、まだまだ国産物は貴重です。
今では、北海道で年間200万尾以上の稚魚を放流しています。その甲斐もあり、最近では小樽や石狩市に面する石狩湾にて、産卵に訪れたニシンの「群来(くき)」と呼ばれる現象も見られるようになっています。
なかなか旬のニシンを食べられる機会はありませんが、新鮮なニシンは目が透き通っていて、ウロコがキラキラと輝き、青っぽいものが鮮度の良いものといわれています。
旬の時期である3~5月に北海道に訪れた際には、ぜひ、小樽や石狩で旬のお刺身を味わってください。また、小樽市では6月頃にも「小樽、祝津にしん群来祭り」といった行事も行っています。