アイスプラントは、そのままでもほんのり塩味がする、なんとも不思議な野菜。
透明なつぶつぶがびっしりついた見た目も、アイスプラントの大きな特徴です。シャキシャキとした歯触りで、サラダなど生食で食べられることがほとんどです。
今回は、そんなアイスプラントに含まれる栄養と効能についてご紹介します。
目次
アイスプラントの効果と効能
アイスプラントは、ミオイノシトールという栄養が多く含まれていることが大きな特徴です。
アイスプラントに含まれているミオイノシトールは、ビタミンB群の一種で血液中のLDLコレステロールの低下に大きく働き、動脈硬化や脂肪肝などのリスクを減らす効能があります。
さらには、内臓脂肪を減らすことでのメタボ対策や、パニック障害にも効果があることにも注目されています。
アイスプラントには、カリウムが多く含まれています。
カリウムは、体内のナトリウム濃度を調整する栄養で、血圧の上昇を抑える効能があります。
さらに、余分な水分を排出する働きがあることから、むくみによるさまざまな症状を緩和する効果も期待できます。
また、夜中にこむらがえりを起こしやすい人はカリウム不足の心配があるので、食生活を見直してカリウムの多い食事を心がけてください。
アイスプラントは、マグネシウムを含んでいることにも注目です。
マグネシウムは、補酵素として体内のエネルギー代謝に深く関係する栄養です。また、カルシウムとともに骨や歯の成分として使われます。
正常な筋肉の収縮に関係することもあり、不足しないように心がけたい栄養のひとつです。
アイスプラントには、レタスの3倍ものβ-カロテンが含まれています。
β-カロテンは、強い抗酸化作用を持つ栄養で、細胞の老化防止やアンチエイジングのほか、ガン細胞の抑制にも効果があるとされています。
また、β-カロテンには、目・皮膚・粘膜などを健康に維持する効能もあります。
不足すると、暗い所で視力が低下する「夜盲症」を引き起こしたり、口内炎や皮膚炎を発症したり、風邪をひきやすくなったりなどの症状が出るため、アイスプラントのような食品で、β-カロテンを意識して摂取するようにしましょう。
アイスプラントは、クエン酸を豊富に含んでいることも特徴です。
クエン酸は酸味の成分で、疲労回復に大きな効能があります。また、クエン酸にはほかの栄養の吸収率をアップさせる効果もあります。
その他にも、抗酸化作用や血行促進作用など、健康で快適な体づくりのためにも注目したい栄養です。
アイスプラントの葉の表面についている透明なつぶつぶの正体は、水包状の細胞です。
アイスプラントは乾燥や塩分濃度が強い環境で育つため、この透明な水泡状の細胞が現れ、水分や塩分を貯蔵しているのです。
透明なつぶつぶがついた葉の見た目が、まるで凍っているようにも見えることから、「アイスプラント」と呼ばれるようになったそうです。
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