オートミールの栄養と効能について、お伝えしていきます。
シリアルやグラノーラとは違って、日本ではオートミールはまだなじみが薄い食品。どういうものなのかと知っている人は、少ないのが現状です。
オートミールはオーツ麦を加工して作っています。オーツ麦はかつて小麦畑の雑草だったのですが、冷害がある年でもこの雑草(オーツ麦)だけは残りました。
そこで農家の人々はこれを仕方なく食べたところ、健康に良いことが分かったのです。ヨーロッパでは現代でも食されて、日本にも伝わるようになりました。
ここではオートミールの含有成分や、効能について紹介していきます。
目次
オートミールの栄養と効能 一覧
オートミールには食物繊維がたくさん含まれています。
オートミールの元であるオーツ麦という穀物には食物繊維が豊富、加工後も多くの食物繊維が含有されているのです。
この食物繊維には健康増進効果があります。具体的な効能にはコレステロール値を低下させる働きであったり、血栓を溶かして動脈硬化の予防や改善、そして便通を良くするなどの働きがあり、非常に健康に良い食品です。
特に便秘の改善については、食物繊維が腸内環境を整えて便を押し出す力を強化してくます。
オートミールの栄養にはビタミンB群が豊富です。とくにビタミンB1とB2に注目です。
オートミールは炭水化物が豊富な食品。B1はエネルギーが作られる際に必要となる、補酵素の役割をする大切な栄養です。また、B2は脂質の代謝に重要な働きをし、タンパク質の合成ではサポートをしてくれます。
また、ビタミンB6も含みます。体内のタンパク質やアミノ酸の代謝に関わり、アドレナリンやドーパミンといった生理活性アミンの代謝に大いに働きかけます。
このように、エネルギー源となる豊富な炭水化物と多種類のビタミンBを含むオートミールには、スポーツ時のパフォーマンスが改善されるという効能が期待できます。
オートミールには骨を丈夫にする効能を持つ、カルシウムやマグネシウム、リンを含んでいます。とくに多いのがリンです。
カルシウムは骨や歯を作る働きを持っていますが、骨の形成や健康を維持するには、マグネシウムやリンも必要です。
しかも、サンマと比較するとオートミールに含まれているカルシウム量は2倍以上です。ですからカルシウムやミネラル不足を感じる方は、オートミールを積極的に取り入れてください。
オートミールには、血液や神経にも大きな影響を与えています。実はオートミールにはレバーよりも多い鉄分も入っていて、赤血球をたくさん形成してくれます。
普段は食べないという方でも、貧血が気になる生理中であるなど、時々は利用してみてください。
健康のためには、炭水化物の摂取も重要になります。
糖類の多い炭水化物を摂取すると、ブドウ糖になって血液の中に入っていきます。そうなると血糖値が急上昇するので、すい臓はインスリンを大量に分泌させて糖を分解します。
その結果すい臓に負担がかかるため、すい臓の機能が低下していた場合は、高血糖や糖尿病につながります。
しかしながら、オートミールは炭水化物も含むと同時に、食物繊維が豊富です。食物繊維には糖の吸収を遅くするという作用があります。すい臓への負担も減らして生活習慣病を防止することがで、健康を維持しやすくなるでしょう。
ただし、糖質の摂らなすぎも問題です。適度な量を摂り運動も必要です。
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