筋トレのイメージが強いプロテイン。
じっさい、アスリートやスポーツを行う人は、積極的にプロテインを摂取していますし、女性用に向けたプロテイン商品もみられます。
かつては一部のドラッグストアなどで見かけるのみでしたが、最近はスーパーでもプロテイン製品が並ぶようになりました。
これほど一般的になったプロテインですが、筋肉の増強を助ける以外にどのような効果があるのでしょうか?また、プロテイン製品の正体について詳しく理解している方はあまりいないのではないでしょうか?
今回はプロテインの効果と栄養などについて迫ってみたいと思います。
プロテイン(protein)は「タンパク」を意味する英単語です。
プロテインは牛乳や大豆などの食品から脂質など余計な栄養素をカットし、タンパク質の純度を高く生成したタンパク質補助食品です。
人間の臓器や皮膚、爪や毛髪などはタンパク質で構成されています。つまり、タンパク質はトレーニングを行う人だけではなく、あらゆる人間にとって必要な栄養素のひとつなのです。
プロテインはこうした人間にとって必要なタンパク質を効率的に摂取できるように改良した食品なのです。
プロテインは、筋力アップに効果があります。
タンパク質は体内に吸収されるまでに時間を要します。そのため食品中のタンパク質を効率的に摂取することは難しいとされてきました。
プロテインは効果的かつ効率的にタンパク質を吸収できるよう調整された栄養補助食品です。
筋肉増強を目的としてトレーニングを行う人が積極的にプロテインを摂取するのはそのためです。
プロテインは疲労回復にも効果があります。
プロテインの含有成分である必須アミノ酸「システイン」は、筋肉の疲労が生み出す酸化ストレスを減少させる働きがあります。
運動で疲労しても、プロテインを摂取することで効率的に回復できるということです。
プロテインは、まさにスポーツトレーナーにとってはうってつけのサプリメントと言えるでしょう。
プロテインの効果的な摂取には、適した時間があると言われています。
一般的に筋肉トレーニング後から30分間は、「ゴールデンタイム」と呼ばれています。
このゴールデンタイムは、疲労した筋肉がエネルギー不足に陥りタンパク質を求めるため、プロテイン摂取による効果が最も高い時間なのです。
ゴールデンタイムにプロテインを摂取するまでが一連のトレーニングと言えるかもしれませんね。
さまざまな効果のあるプロテインですが、意外にもダイエットに大きな効果が期待できます。
体内の脂肪を燃焼させるためには筋肉が必要です。プロテインを摂取し筋肉を増やすことで、効率的に脂肪を燃焼させることができるのです。
さらにプロテインは代謝をアップさせる働きもあるので、痩せやすい体を作る効果もあります。
効果的にタンパク質を摂取できるプロテインですが、とりすぎは禁物です。
実は見落としがちなのですが、私たちのカラダは一度に多くのタンパク質を摂取すると代謝の処理が追いつかなくなってしまいます。その結果、余ったタンパク質はなんと脂肪に!何とも皮肉な結末ですね。
そうならないためにも、ラベルに書いてある摂取量はきちんと守りましょう。また、プロテインを摂取したときは食物繊維も積極的に摂りましょう。食物繊維はタンパク質の吸収を遅らせる効果があります。
穀類、豆類、野菜、海藻、きのこなどは食物繊維を多く含む食品です。プロテインの効果を最大限に発揮させるためにも一緒に摂ることを心がけて下さい。