さまざまなメディアで話題を集めているそうめんかぼちゃ。
正式名称は金糸瓜(きんしうり)といい、そうめんかぼちゃという愛称は蒸したり茹でたりすると果肉の繊維がほぐれて、まるでそうめんのようになるところから付けられました。
ここでは、そんなそうめんかぼちゃの栄養や効能について、ご紹介していきます。
そうめんかぼちゃの栄養でまず注目したいのが、葉酸が非常に多く含まれているという点です。
そうめんかぼちゃに多く含まれている葉酸は水溶性ビタミンB群の1種で、赤血球を作ったり、細胞の再生を促すなどの働きを行っています。
特にカラダの細胞が新しく作りだされる場において必須となる栄養で、赤ちゃんの細胞が新しく作られている妊娠初期の女性には必要不可欠です。
そうめんかぼちゃはシャキシャキして味や香りにもクセがないので、食欲のない時期でも食べやすいという点も嬉しいポイントです。
そうめんかぼちゃには、100グラムあたり11mgと非常に豊富なビタミンCが含まれています。
美容成分として名高い栄養のビタミンCですが、その他にも風邪を予防したり、強い抗酸化作用でカラダの錆びつきを防ぐ働きも持っています。
現代人にとって嬉しいのが抗ストレス作用です。脳や副腎は多くのビタミンCを必要とする臓器です。
ストレスを感じる脳やストレスから私たちを守ってくれる副腎は、それだけ多くのビタミンCを必要としています。そうめんかぼちゃを食べることでビタミンCをしっかり摂取できます。
塩分の取りすぎは、忙しい現代人が抱える大きな課題と言えるでしょう。
塩分を取りすぎるといろいろな健康リスクが発生します。その一例が高血圧です。血中の塩分が多くなると血管の抵抗が高くなるため、血圧が上がりやすくなるのです。
そこで登場するのがカリウムです。余分な塩分を体外に排出してくれるカリウムは、現代人必須の栄養と言っても過言ではないでしょう。
そうめんかぼちゃが含むカリウムの量は、100グラムあたり260mg。生活習慣病予防にはうってつけの食べ物なのです。
そうめんかぼちゃはビタミンB1を多く含んでいる食材でもあります。
ビタミンB1は水溶性ビタミンのひとつで、糖質からエネルギーを作ったり、皮膚や粘膜を健康に保つなどの働きを持ちます。
それだけに、ビタミンB1が不足してしまうと糖質がうまくエネルギーに変換されなくなり、疲れやすくなったり疲労回復が遅れたりするのです。
インスタント食品に頼りすぎるとビタミンB1が不足しやすくなります。そうめんかぼちゃで上手に補いましょう。
そうめんかぼちゃは匂いや味にクセがなく、食感もシャキシャキしていて食べやすいので、サラダにして食べると美味しいです。
好みの固さになるまで茹でて冷水で冷やし、水気を切れば下準備は完了。他の材料と一緒に好きな調味料と和えるだけで、簡単にサラダが作れます。
さっぱりと食べれる上、疲労回復やストレス予防といった効能があるそうめんかぼちゃ。美味しく食卓に取り入れて、暑い夏を乗り切っていきましょう。