今回のテーマは「玉ねぎヨーグルト」。その効果と効能をご紹介します。
玉ねぎヨーグルトは、スライスした玉ねぎとヨーグルトを合わせたとても簡単なものです。ただそれだけなのに、ダイエットに効果的と話題の組み合わせです。
ちょっと意外な組み合わせですが、玉ねぎもヨーグルトもどちらも健康的な食材です。
そんな玉ねぎヨーグルトには、どのような効果や効能があるのでしょうか。作り方や食べる量、効果のある食べるタイミングも合わせてご紹介しています。
目次
玉ねぎヨーグルトの効果と効能 一覧
玉ねぎヨーグルトには、便秘を解消する効果があります。
ヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌には、腸内環境を良好にする整腸作用があります。そして、玉ねぎには水溶性食物繊維であるイヌリンが、多く含まれています。
どちらも、便秘の解消に効果的な栄養ですが、相乗効果により便通に対する効能が高まります。
玉ねぎヨーグルトを摂ると腸内細菌が活発になります。便秘が改善されて肌荒れを防げるので、美肌作りにもつながります。
体の不要なものを排出できるので、便秘によるむくみの改善にもなります。
玉ねぎヨーグルトの効果や効能はダイエットにも有効です。
玉ねぎヨーグルトを摂取すると「痩せ酸」とも呼ばれる短鎖脂肪酸がたくさん作られます。
短鎖脂肪酸はエネルギーに利用されるほか、代謝の向上、脂肪の吸収の抑制、食欲を抑えるなどの効能があるので、ダイエット効果が期待されています。
短鎖脂肪酸は、玉ねぎの食物繊維であるフルクタンが、大腸まで届いて腸内細菌の餌となり、その残りカス(代謝産物)として作られます。
特にフルクタンはビフィズス菌の餌になりやすいので、短鎖脂肪酸を多く作り、腸内のビフィズス菌も増やして、腸内フローラを整えます。
玉ねぎヨーグルトは、菌と腸内細菌の餌となる菌を同時に摂る食べ方で、これは「シンバイオティクス」と呼ばれる方法です。
シンバイオティクスとは、乳酸菌やビフィズス菌などの菌を摂って腸内環境を整える「プロバイオティクス」と、菌の餌である食物繊維を摂って腸内フローラを整える「プレバイオティクス」の両方を合わせたものを言います。
そのため、それぞれを単品で食べるよりも、玉ねぎとヨーグルトは、合わせて摂る方が効果的なのです。
玉ねぎヨーグルトの効果効能は、免疫力の向上にも関わっています。
免疫細胞の約7割が腸にあると言われているため、善玉菌を増やして腸内環境を良くする玉ねぎヨーグルトは、免疫力の向上に有効でアレルギーを抑制する効能もあります。
短鎖脂肪酸が腸の粘膜を強化することも分かっていて、「腸もれ症候群(リーキガット症候群)」の予防にも効果があります。
腸漏れ症候群は腸内環境の悪化が要因とされ、腸の粘膜に穴が開き体中に有害物質が回ってしまう状態です。その結果、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などの症状がみられます。
その他の効果や効能では、アレルギー症状の緩和や、腸内環境の改善によるコレステロール値の低減、動脈硬化や糖尿病などの予防につながると期待されています。
最後に玉ねぎヨーグルトの作り方や、食べる量、タイミングをご紹介します。
「材料」玉ねぎ…1/2個(100g)、無糖ヨーグルト(ビフィズス菌入り)…200g、塩…小さじ1/2
玉ねぎヨーグルトは2、3日で食べるのがもっとも効果的です。より効果や効能を高めるには、ビフィズス菌入りのヨーグルトがおすすめです。
玉ねぎヨーグルトの量は1日50g、食べるタイミングは食中がおすすめで、コールスロー風サラダやドレッシングに混ぜたり、納豆やキムチに合わせたりするのが良いでしょう。
注意点は過熱しすぎないことです。ヨーグルトの菌は死んでしまい、玉ねぎのフルクタンも熱で分解されしまうので、効果が薄れてしまいます。温かいものに利用する場合は、最後に混ぜるくらいにしておくのが最適です。
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