畑のキャビア!? とんぶりの栄養と効能について

とんぶりの栄養と効能をお伝えします。ホウキギの種子であるとんぶりは、その見た目や食べたときのつぶつぶとした食感から、「畑のキャビア」とも呼ばれています。

また、ぶりこ(ハタハタの卵)に似ていることから、とんぶりと名づけられたといわれます。

とんぶりは主に秋田県で栽培されており、生のものだけでなく真空パックにされ加工食品となって出回っています。

今回はそんなとんぶりに含まれている栄養と効能を学んでいきましょう。

注目の成分、サポニン - 動脈硬化や肥満の予防に効能

とんぶりに含まれているサポニンは、現代人には欠かせない栄養のひとつです。

とんぶりに含まれているサポニンは、中性脂肪やコレステロール値を抑える働きがあるため、動脈硬化や肥満の予防などの効能があります。

サポニンには、過酸化脂質を抑える働きもする栄養で、肝機能障害の予防や改善の効能もあります。

また、抗酸化作用を持ち、アンチエイジング効果や生活習慣病を予防する効果もサポニンにはあります。

ビタミンKを豊富に含む！- 止血効果、骨の形成にも

とんぶりには、ビタミンKが豊富に含まれることに注目しましょう。

ビタミンKは、「止血のビタミン」と呼ばれるように、正常な止血を促して傷口を固める効能があります。

また、丈夫な骨を作るために必要なカルシウムやタンパク質を活性化させる働きもあり、骨粗鬆症の予防にも役立つ栄養です。

ビタミンKは骨をカルシウムに取り込む働きがあるため、閉経後の女性にもおすすめの栄養です。とんぶりなどで積極的に摂取していきましょう。

ビタミンEが多め！- 効能はアンチエイジング＆血行促進！

とんぶりは、ビタミンEが多めに摂れることも見逃せないポイントです。

ビタミンEは、体内の活性酸素を除去をすることでアンチエイジングに働きかける効能がある栄養素。

また、末梢血管を開くことで冷え性などの改善にも役に立ちます。特に寒い季節には、ビタミンEの血行促進作用を活用して冷え症を解消させましょう。

ちなみに、ビタミンEは単体でも作用しますが、ビタミンAやC、β-カロテンなど一緒に摂取するとより効果的です。

とんぶりにはリンも入っている！- 丈夫な骨作りに必要な栄養

とんぶりの栄養には、リンも含まれています。

リンはカルシウムと結合して骨を形成するため、丈夫な骨を作る効能があります。カルシウムやマグネシウムと結合して、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムとなって硬い丈夫な骨を作ります。

カルシウムと合わせて摂ることが重要ですが、マグネシウムやビタミンK、ビタミンDなどの栄養も必須です。

また、エネルギー代謝にも関わる栄養で、体内でエネルギーを生み出すうえでも欠かせません。

鉄分も含まれている - 貧血予防と改善に効能あり！

とんぶりには、貧血の予防と改善に効果や効能がある鉄分も含まれています。

鉄分は、体内でタンパク質と結合することで赤血球中のヘモグロビンの材料になり、全身に酸素を送り出す効能があります。

欠乏すると貧血になるので、積極的に多めに摂るようにしましょう。

鉄分は、体内に吸収されにくい栄養のひとつですが、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が上がります。

とんぶりのおすすめの食べ方は？

とんぶりをスーパーで見かけても、食べ方に迷う方も多いはず。そこで、とんぶりを手軽に美味しく食べられるレシピをご紹介します。

とんぶりの食べ方は和え物が多いですが、一番のおすすめは納豆。とんぶりには少しですが青臭さと苦みがありますので、納豆と和えることでまったく気にならなくなります。

その他にも、山芋の千切りにトッピング、大根おろしに和えたり、醤油ベースやにんにくベースの和風のパスタのトッピングにしても、おいしく食べることができます。

このように、他の食材と合わせることでその栄養も吸収でき、効果や効能も高めることができます。

一般的に出回っているものは、茹でたものを真空パックや袋詰めにして販売されているので、そのまま使えるのでとても便利です。

とんぶりはコキアの実 - 秋には魅力的な紅葉が見られる

意外と知られていないのが、とんぶりがコキアの実ということ。

コキアは和名を「ホウキグサ」とよび、古くから茎を乾燥させてほうきが作られています。

コキアの特徴は、手入れで刈らなくても、こんもりとモコモコとして丸く成長するところで、その形や色がかわいいと注目されています。夏の時期は鮮やかな黄緑色ですが、9～11月頃から徐々に赤く紅葉していきます。

コキアの紅葉や紅葉し始めのグラデーションの美しさがインスタで人気が高まっていますが、写真だけでなく、ぜひとんぶりも味わってみてください。

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