ユリ根に含まれている栄養と期待できる効能についてご紹介します。ユリ根は、じゃがいものようなホクホクとした食感とほのかな甘みが人気の高級食材。
馴染みの薄い食材ですが、身近なところでは茶碗蒸しの具などに利用されています。そんなユリ根には、私たちにはあまり知られていない効能がたくさん詰まっています。
今回は、このユリ根の栄養パワーについて、その効能にも触れながらご紹介していきます。
目次
ユリ根の栄養と効能 一覧
ユリ根には、カリウムがとても豊富に含まれており、その含有量は野菜の中でもトップクラスです。
カリウムは細胞内の水分の浸透圧を調整する栄養で、水分の浸透圧を適正な状態に保ってくれる効能があります。そのため、むくみを伴う高血圧の解消にも期待できます。
ほかにも、筋肉の収縮を助ける効能もあるので、カリウムが不足になりがちな方はユリ根を多く食べると良いでしょう。
ユリ根には、葉酸が含まれていることも見逃してはいけません。
葉酸は、胎児が育つときの先天性異常を抑止する作用があることから、特に妊娠中の女性は意識して摂りたい栄養と言えます。
さらに、葉酸は「造血のビタミン」とも呼ばれる栄養素で、細胞の新生にも深く関わったりしているので、妊娠中でなくても多く摂りたい栄養と言えますね。
ユリ根には炭水化物が多いのも特徴です。野菜で炭水化物が含まれているというのはちょっと意外な組み合わせですね。
炭水化物は体内でブドウ糖に変化し、脳を正常に働かせるための成分となる栄養です。
炭水化物はごはんやパンに多く含まれることから、極端なダイエットをしない限りは日常生活で不足することはあまりありません。
ですが、炭水化物が足りないとエネルギー不足になって、全身の倦怠感が出たり、脳の働きを悪くなったりするので、適度な量の摂取を心がけましょう。
ユリ根には食物繊維が含まれています。
食物繊維は第6の栄養素とも呼ばれ、腸内で水分を吸収して便の量を増し、老廃物の排出を促す作用があります。
そのため、食物繊維が豊富なユリ根を食べることで、便秘の解消や新陳代謝の活発化の効能が期待できます。
さらに腸内にとどまることで、コレステロール値や血糖値の急激な上昇を抑えるので、成人病と言われるメタボや糖尿病予防や対策にも効果的です。
ユリ根のホクホクした食感を最大限に楽しみたいのなら、ごくシンプルな調理法をおすすめします。
例えば、ユリ根をホイル包み焼きにして、少量の醤油とバターでいただいてみましょう。
また、適当な大きさに切ってから天ぷらにしてもホクホク感と甘みを堪能できますよ。
よく知られている茶碗蒸しの具や煮物としてだけでなく、この他にもさまざまな調理法を試して、ユリ根の栄養パワーと効能を取り入れてくださいね。
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