「眠りたいのに眠れない」そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。
ある調査によると、日本では5人に1人が不眠症に悩んでいるという驚くべき結果がでています。
不規則な生活や運動不足以外にも不眠を引き起こす原因はいくつかあります。今回はそんな不眠症の原因とその対策も併せて紹介していきます。
不眠症の主な原因は心理的なストレスです。
仕事や人間関係のいざこざ、親しい人の死、極度の緊張や興奮状態などが原因になっています。
不眠の原因が解消された後も眠れないと「また眠れないのでは?」と不安がつのって慢性的な不眠症になることもあります。
不眠の原因を解消するのが一番の対策ですが、現実的には難しいことも。
そこでおススメなのが「寝る前に副交感神経を優位にする」こと。
ストレスが多いと交感神経が“ON”になっています。これはいわゆる興奮状態なので、睡眠には向いていませんね。
寝る前には意図的に交感神経を"OFF"にし、副交感神経を“ON”にするようにします。
おすすめの方法は以下の4つです。
① ぬるめのお湯でゆっくり半身浴
② 深呼吸をする(ゆっくり吸ったりはいたりを繰り返す)
③ ヒーリングミュージックを聴く
④ アロマテラピー(ラベンダー、ネロリ、カモミールがおすすめ)
いずれも緊張状態にある交感神経を"OFF"にし副交感神経を"ON"にする作用があります。不眠症で悩んでいる方はぜひ一度お試しください。
うつ病、自律神経失調症、統合失調症などの精神疾患が原因で、不眠症になることがあります。
不眠症の半数近くが精神的疾患が原因とも言われています。
このほか、アルツハイマー型認知症や脳腫瘍といった脳の障害が原因で不眠が起こることもあります。
かかりつけのお医者さんか、心療内科や精神科を受診しましょう。
病院では、睡眠薬や精神安定剤、抗うつ薬が処方されます。
精神的なものが原因の不眠の場合、セロトニンの不足が考えられるます。
自分でできる対策としては、セロトニンの材料となるビタミンB6とトリプトファンを積極的に摂るのがおすすめです。
また、意識して太陽の光を浴びるようにしましょう。太陽の光(日光浴)には精神を安定させる効果があります。特に朝の光はセロトニンを活性化させてくれます。
さらにウォーキングやジョギングなどのリズム運動はセロトニン活性化に効果的な方法です。また、ガムを噛むのもおすすめです。
これら対策を行い、それでも症状が改善されない場合は、病院を受診して下さい
カフェインやアルコールが原因で不眠症になる場合があります。
また、他の疾患の治療のために服用している薬が原因で不眠にケースもあります
咳、かゆみ、気管支炎、痛み、下痢、頻尿、花粉症など、身体の病気が原因となって不眠になることも。
痛みやかゆみで眠れないことのまた辛いですね。
安静にしていると太ももやふくらはぎがムズムズしたりほてったりするむずむず脚症候群も不眠の原因になります。
対策としては、不眠の原因となっている身体の病気を治すことで、不眠が解消されることがあります。
まずは不眠の原因となっている身体の病気を治すことを優先しましょう。
「むずむず脚症候群」の原因は鉄分不足とも言われますが、まだ解明されていない点もあります。
自己判断は避けて、まずは担当の医師に相談しましょう。