今回は早歩きの効果についてお伝えします。
歩く運動には早歩きの他にも、ウォーキングやノルディックウォーキング、散歩などがあります。お友達とおしゃべりをしながらや一人で考え事をしたりと、運動不足の解消だけでなく、気分転換やストレスの発散にもなります。
早歩きは少しハードで息が上がるため、通勤や買い物とちょっとした隙間時間に1人で行いやすいウォーキング。
そんな早歩きには、どのような効果や効能が得られるのかをご紹介します。
早歩きのもっともな効果や効能は、下半身の強化です。
早歩きは、脚やお尻の筋肉をしっかりと使ってリズミカルに歩きます。太ももやふくらはぎの筋肉は普段から使っていますが、早歩きではあまり使わない足指、脛(すね)の筋肉も使います。
筋肉を鍛えて筋力の低下を防ぐ早歩きには、お年寄りの転倒防止にもなります。
また、早歩きでは意外にも上半身の筋力も鍛えられます。背筋を伸ばし、脚をおへそから前に出すようなイメージでリズミカルに歩きます。
自然と背中やお腹の筋肉に力が入るため筋力がつき、早歩きには猫背の予防や改善にも効果があるでしょう。
早歩きの効果や効能にはダイエットも期待できます。
早歩きでは通常のウォーキングよりも消費カロリーが1.3倍ほど大きくなります。
消費カロリーについては個人差がありますが、通常のウォーキング30分間で79kcal消費していたのが、早歩きでは105kcal消費できるようになります。
1.3倍と数字だけ見ると大したことはありませんが、ダイエットを成功させるには、毎日少しでも多くのカロリーを消費することです。少ないカロリーでも消費し続ければ徐々に痩せられます。
普段よりも少し早く歩くだけで、消費カロリーをアップさせられるのは、早歩きの効果、効能の中でも、とくにうれしいですね。
また、下半身の筋肉はカラダの中でも大きく、筋力のアップは基礎代謝も上がります。普段の生活の中での消費エネルギーも高まるとともに、より痩せやすいカラダをつくり、肥満を予防する効能もあります。
早歩きの効果や効能には、ストレスの解消にも有効です。
早歩きでは歩くことに集中しやすいため、気分転換ができてストレスの発散ができます。
そして、脳の血流も良くなります。多くの酸素が行き渡るとドーパミンといった物質が分泌され、このこともストレスの解消につながります。
早歩きの血流の改善効果は、脳の働きも活性化させます。反対に脳の血流量が減ると認知機能が低下しすいと言われています。
早歩きを続けていくと脳の海馬が大きくなるという研究結果もあり、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせるとより効果がアップします。
健康寿命とは、簡潔にすると長生きをしている中で、介護が必要がなく心身ともに自律した生活ができることです。
早歩きにはこの健康寿命を伸ばす効果が期待されています。
早歩きでは、心拍数が適度に上がるため、全身の血流を良くする効能があります。そして心肺機能も高まり血管の老化も防ぐため、心臓病や癌や糖尿病などの病気のリスクを低下させ、健康でいられる期間を長くすることができます。
そして、内臓脂肪の減少にもつながるので、早歩きはメタボ予防にもなります。海外の調査では、歩くスピードが速い人ほど生存率が高いという結果が発表されています。
早歩きを始めるにあたって気を付けることは、最初は無理をして大股で歩かず、いつもと変わらない歩幅で歩きます。
無理に大股で歩くとかえってバランスを崩したり、腰や足を痛める原因になります。せっかく健康に良い効果や効能を得ようとしても、ケガをしてしては元も子もありませんね。
大股で歩くと筋力や消費カロリーのアップが見込めますが、普段から運動不足の方は控えましょう。また、続けるうちに自然と大股で歩けるようになります。