アートセラピーの一つ「大人の塗り絵」。
フランスでは「コロリアージュ」と呼ばれ、リラックス効果があると、ストレス社会で悩む現代人に注目されています。
大人の塗り絵のメリットは、好きな時や隙間時間に塗れることです。また、塗る色には決まりがないので自由に塗れることもポイントです。
また、塗り終わった絵は、インテリアとして飾ったり、ポストカードなどにすることもできます。
今回は、大人の塗り絵にどのような効果があるのかをご紹介します。
大人の塗り絵には、自律神経のバランスを整える効果があります。
塗るという単純作業は塗ることに没頭できるため、作業を進めるうちに呼吸を整えリラックス効果が得られます。
交感神経は過剰になり過ぎるとイライラや胃腸の働きを弱めます。副交感神経が優位になり過ぎると、意欲をなくし代謝も低下するため太りやすくなります。
自律神経は呼吸と深い関係があり、また、内臓など胃腸の調子にも関わります。
大人の塗り絵には、ストレスを解消する効果があります。
ストレスの解消には「休息(レスト)・娯楽など楽しみで解消する(レクリエーション)・リラックス」の3つが大切となるそうです。
大人の塗り絵は、このすべてが当てはまり精神的・肉体的ストレスの解消に効果があります。
大人の塗り絵には、セラピー効果があります。
塗ることに没頭することで、瞑想にも似た効果が得られます。時間を忘れるほど夢中になれるため雑念が消え心が安定します。
その結果、リラックス効果やストレスの解消、完成した達成感と喜びがセラピー効果につながります。
大人の塗り絵には、脳の活性化に効果があり、ボケ防止や認知症などの予防に有効としています。
絵を見る・絵を記憶する・塗る・配色やバランスを考える・手を動かす、などは脳の各部分をまんべんなく使い、脳全体に作用するので脳を活性化させます。
また、より脳を活性化させるにはグラデーションやぼかすなど、色の濃淡をつけるのが良いそうです。
さらに、単色のみでテクニックを生かした塗り絵は、より脳を活性化させます。
大人の塗り絵には、想像力や集中力を高める効果があります。
大人の塗り絵は、配色、塗る順番や塗り方などを考えながら塗ると、色彩感覚や構図の組み立てなど想像力が高まります。
とくに当たり前ではない色で塗る(いちごを赤で塗らないなど)のは効果的です
想像力や集中力は子どもだけでなく、仕事や家事・育児をする大人にとっても大切なことです。
自律神経を整えたり、リラックスやストレス解消など、これらの効果をより効果的に得るにはいくつかのポイントがあります。
うまく塗ろうと思わず自由に塗る、ノルマを作らない、疲れるまでやらない。また、焦らずマイペースに好きなところから塗り始めるなどです。
好きなハーブティーを飲みながら、アロマや音楽を一緒に楽しみながら塗るのも 大人の塗り絵の効果をアップします。
時には何も考えず好きに塗る、配色を考えて塗るなど、日によってメリハリをつけるのもいいかも知れませんね。
何よりも、塗ることに没頭するのが大切です。 ストレスには自分のペースで自由にできることが大切です。