ALDH2とは

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ALDH2とは?

ALDH2とは、アルデヒド脱水素酵素のことです。アルデヒド脱水素酵素にはいくつか種類があり、その一つがALDH2です。

アルコールを摂取すると、代謝によってアセトアルデヒドになります。アセトアルデヒドがALDH2によって分解されると毒性のない酢酸になり、酢酸は最終的に水と二酸化炭素になり体の外へ出されます。

アセトアルデヒドを分解するためにALDH2が働くのですが、ALDH2はアセトアルデヒドの濃度が低いときに働く酵素で、日本人はこの酵素の活性が弱い人が多いのです。

そのため、アルコールの量が少なくても体内に毒性の強いアセトアルデヒドが長時間残り、顔が赤くなったり、頭痛が起きたりします。

ALDH2の活性は遺伝によるもので、「鍛える」ことはできません。両親がともにアルコールに弱い場合は、アルコールに弱い体質となり、両親がともにALDH2の活性が高い場合は、アルコールに強い体質の人が多くなります。

両親の一方のALDH2の活性が高く、もう一方が弱い場合は、アルコールを飲めるが弱いという体質が多くなります。

ALDH2は日本人の約半分が弱いか欠けていて、アメリカではALDH2の活性が低い人は5パーセント未満という特徴があります。

ALDH2の活性が強いからとアルコールの摂取量が多くなると、肝臓への負担が大きくなるので、飲み過ぎには気をつけましょう。また、アルコールが強い人ほど、アルコール中毒になりやすくなっています。

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