納豆菌とは

納豆菌bacillus-natto

納豆菌とは?

納豆菌とは、枯草菌(こそうきん)という細菌のひとつです。

納豆を作るための菌で、加熱した大豆に納豆菌をふりかけて保温して置くと発酵が進んで納豆となります。

納豆菌の特徴として、糸を引くネバネバと特有のにおいがあります。糸の成分は2種類の分子が絡んで生成されたものです。

このネバネバ成分には、ナットウキナーゼという酵素が含まれており、血栓の融解に働きかける作用があります。

特有のにおいは大豆由来の成分と熱を加えることによって生成される成分、さらに納豆菌によって作られた成分が混ざりでき上がったものです。

熱に強いという特徴があり、多くの細菌は100℃で死滅しますが、納豆菌は100℃で30分加熱殺菌しても胞子が生き残ります。高温だけでなく低温にも強く、マイナス100℃でも耐えることができます。

また、納豆菌は生きた状態で腸まで届きます。胃酸に耐性があるため、死滅せずに胃を通過し腸に到達することができるのです。

納豆菌には整腸作用があり、腸内の善玉菌と働きあって酵素を生成し、その酵素の力で便秘や下痢などで生じた腐敗菌を殺します。

ほかにも、血液の流れをよくする効果、カルシウムの吸収を進め骨を強くする効果など、様々な健康効果が期待できます。

しかし、納豆菌は腸内細菌ではないため、腸の中に留まり続けることができません。およそ1週間程度で体外に排出されるため、適宜補給することが必要です。

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