中医学とは

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中医学とは?

中医学とは中国の数千年の長い歴史に裏付けられた基礎理論と臨床経験によって成り立つ伝統医学です。

特徴の1つとして「整体観」と呼ばれる考え方があります。人の体は自然の一部で自然から影響を受ける存在であり、さらに人の体も1つの自然として、内部でも様々な部位が影響しあっているという考え方です。

体の臓器や器官などはそれぞれが関係し合い、まとまった個体と考え、一人ひとりの異なる体質を分析します。

もう1つの特徴として「弁証論治」があります。病気や局所的な症状を見るのではなく、病気の原因や経過など体全体を観察し、情報を集め、分析、診断し、その体に合った治療法を考えます。

同じ「腹痛」でも、それがストレス、冷え、食べ過ぎからくる原因によって、処方する薬や治療法が変わってきます。

また、病気になる前のわずかな不調(未病)の段階から、体質に合った食事による養生法なども確立しているため、予防医学でもあります。

中医学は漢方とは別物です。漢方は中国から渡ってきた中医学を基に、日本人の体や生活に合うように独自にアレンジされ発展してきました。一方中医学は中国で新しい理論や治療法が生み出されたり、使う生薬の種類が増えたりして、さらに進歩してきました。

中医学は体の内外のバランスを大切にし、また一人ひとりの体質に合った処方をするオーダーメイドの医学なのです。

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