塩化物泉とは

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塩化物泉とは?

塩化物泉とは温泉の種類の一つで、海水のように塩辛く無色透明のお湯のことをいいます。

温泉水1kgあたりに、ガス性のものを除く溶存物質量が1000mg以上あり、陰イオンの主成分が塩化物イオンのものが塩化物泉となります。

海の近くにある温泉は塩化物泉のことが多く、日本の温泉の源泉のうち、約27%は塩化物泉で、日本全国の温泉の湧出量の約50%は塩化物泉というデータもあるほど、日本の温泉ではなじみ深いものだということができます。

塩化物泉の特徴は、湯の中に含まれている塩化物イオンの働きで、汗の蒸発を防ぐため、湯冷めしにくくなります。

また、塩化物泉の塩分濃度が高いほど、カラダの深部の体温が上昇するという研究結果もあり、カラダを温める湯として知られています。また、湯あたりしにくく、湯あたりしたとしても、その症状も軽いといわれています。

さらに塩分による殺菌効果もあるため、切り傷などの傷を癒すともいわれています。そのほかの効能として冷え性やうつ障害の改善、月経障害や不妊症、病後回復などへの効果が期待できます。

また塩化物泉は飲用することで、胃液の分泌を促進する働きも期待できますので、胃酸欠乏症や便秘、慢性胃カタルなどに効果があると言われています。ただし、塩分を多く含んでいるため、高血圧の人や腎臓、心臓に持病がある人の飲泉は控えた方が良いでしょう。

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