陳皮とは

陳皮とは？

陳皮とは漢方薬のひとつで、完熟した柑橘系の皮を乾かしたものです。

中国ではマンダリンオレンジの皮を使い、日陰で乾燥させて1年以上経った皮を生薬として使います。日本では、日本で生産された温州みかんの皮を用いて作られます。

陳皮の名前には「古いもの」という意味を持つ「陳」が入っていますが、悪い意味ではなく、長期間経った皮の方が良いという理由があるためです。

陳皮は血圧を下げる作用のある、フラボン配糖体「ルチン」や「ヘスペリジン」などを持っており、嘔吐・食欲不振などで使われる漢方薬の成分にも配合されています。

また、免疫力の向上をサポートするビタミンCを含有し、風邪を防いだりタン・咳を抑制するお手伝いをします。

それ以外にも、陳皮を煮出し汁にお米を入れてお粥にすると、消化のサポートをしてくれます。そして、5cc程の陳皮と熱湯を急須に入れて5分程置いた後にはちみつを加えて飲めば、血の巡りを促して体内から温めることも期待できます。

みかんの皮を乾燥させたものは「生薬」として使い、カラダを温めることに一役買いますが、逆にみかんの実の部分はカラダを冷やすともいわれています。

陳皮は、普段の生活の中でいろいろな形で利用できる、身近な生薬といえます。陳皮は自宅でも簡単に作ることができますが、農薬やワックスをしっかりと落とした皮を使うことが大切です。

乾燥期間は大体天日で干して7日程、もし可能なら数か月間干すことができれば良いといわれています。

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