エンプティカロリーとは、ビタミンやミネラルなどの栄養素をほとんど含んでいないカロリーのことです。
カロリーはあるものの、栄養素は空っぽという意味です。エンプティカロリーの食品は炭水化物やアルコールを含んでおり、ファストフード、アイスクリームやスナック菓子、ワインやビールなどのお酒類が例として挙げられます。
炭水化物や脂質は一般的には栄養分とされますが、エンプティカロリーの考え方の中では、必須脂肪酸を除き無視されています。
食物エネルギーは栄養素であると考えることは、フランソワ・マジャンディーによって誤解であるとされており、精製された砂糖だけを体内に取り込むことは、消化や排出といった体内機能によってビタミンやミネラルまでもが排出されてしまうので、何も摂取しないよりも悪いのです。
一日に必要とするカロリーは、その人の活動レベルによって左右されます。肉体労働者に従事しているような活動レベルの高い人々にとっては、多くの食物エネルギーが必要です。
そこで必須栄養素を含む食と、エンプティカロリーを合わせて摂ることで十分なエネルギーを確保します。しかし、エンプティカロリー中心の食事をすれば、十分な栄養が摂れなくなります。
米国農務省では、エンプティカロリーを少量摂取することは良いが、多くの人は健康を害するほど摂取しすぎているとアドバイスしています。