空腹時血糖とは

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空腹時血糖fasting-glucose

空腹時血糖とは?

空腹時血糖とは、空腹時に血液中に存在するブドウ糖の量のことです。

通常、空腹時血糖は9時間以上絶食し、その状態で採取した血液を計測します。

9時間以上の絶食はつらいですが、血液を採るだけなので被験者の負担が少ないというメリットに加え、血糖を調節する臓器やホルモンの働き具合を簡単に調べられるため、集団検診でもよく行われています。

特に、糖尿病の可能性を調べために、使われることが多い指標です。血糖を調整するホルモン「インスリン」の分泌量に、異常が起きているかが分かります。

空腹時血糖の正常範囲は、「70mg/dl~100mg/dl」となります。「101mg/dl~109mg/dl」は正常高値と言われ、要注意ゾーン。

「110mg/dl~125mg/dl」は糖尿病とは言い難いが、正常とも言い難いレベルを指し、「126mg/dl以上」では、糖尿病の疑いが非常に高くなってきます。

とはいえ、空腹時血糖の値だけで即糖尿病と確定することはできません。肝臓の病気や腫瘍など、その他の病気によって値が変動することもありうるからです。

また、最近では「隠れ糖尿病」の方が増えてきています。これは、空腹時の血糖値が正常範囲でも、食後の血糖値が異常に高い状態です。尿を調べることで尿糖が出ているか調べられるため、糖尿病の早期発見、予防ができます。

空腹時血糖以外にも、ブドウ糖を溶かした液体を飲み、血糖の量の推移を見る検査や他の血液検査、尿検査など、様々な検査が行われたうえで確定診断がなされます。

いずれにせよ、空腹時血糖の異常は命に関わる病気が隠れていることが少なくありません。検診などで空腹時血糖の異常を指摘された場合は、一刻も早く病院で詳しい検査を行い、治療や生活指導を受けましょう。

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