五性(ごしょう)とは漢方の用語になります。食材の性質を5段階であらわします。
あまり普段聞きなれない言葉ですが、簡単に言うと食事をとった後の作用と覚えると分かりやすいです。
五性というからには五つの作用があり、それは「寒、涼、平、温、熱」の5種類です。温度で表現すると「寒い→普通→熱い」となります。
それぞれを解説していくと、寒、涼[カラダを冷ます、炎症を抑える]、平[寒でも熱のどちらでもない中立的、どんな時でも摂取しやすい]、温、熱[カラダを温める、活性化さる]と、覚えると分りやすいかと思います。
料理をする際や食べる時に、この五性を意識するのが漢方の世界では健康に良いとされています。
暑い時期やカラダがむくむ、怪我で腫れている時は寒や涼の食材を食べるようにしてください。基本的にはウリ科や柑橘系の食材がおすすめです。
逆に寒い時期に内臓を強くしたい時は、カラダが温まるような食材であるお肉や香辛料、赤ワインがあげられます。
「平」は、どちらにも含まれない存在ですが、五性の中では重要な位置づけで、どちらかの五性とあわせて摂取することでより効果的となります。具体的にはお米や卵、豆類が属します。
少しでも、五性を理解して食事に取り入れることで、より健康的な生活が送れるきっかけとなるため、運動や睡眠とあわせて取り入れてみて下さい。