テーラーメイド医療とは、患者ごと個体差を考慮した上で、患者一人ひとりに最適化させた医療です。
カスタムメイド医療や個別化医療、和製英語でオーダーメイド医療とも呼ばれることもあります。テーラーメイド医療の最大の特徴は、1人として同じものはないと言われる遺伝子を考慮しながら医療することでしょう。
遺伝子診断技術や遺伝子のもつ役割が進歩したことが、テーラーメイド医療への期待につながっています。すでに民間会社による遺伝子診断が普及しつつあるため、より確実性を持って語られるようになりました。
具体的なテーラーメイド医療の内容ですが、医療機関が患者の病気や身体的特徴に加えて遺伝子情報を収集し、生活習慣病やガン、認知症、高血圧など数ある病気リスクを判断します。
すでに発病している場合には、収集した個人情報に基づきインフォームドコンセントし、本人の希望を考慮した治療を行います。将来、テーラーメイド医療によって病気の予防ができるのではないかと、大きな期待が寄せられています。
一般的な医療では、病気になった後に治療することがほとんどですが、遺伝子や親族の病歴、個人の身体的な特徴や生活習慣まで、すべて含めた検査診断を行います。
病気を発症する前に予防対策を講じることで、医療が目指すクオリティーオブライフの実現に近づくと考えられます。