放射能泉とは

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放射能泉とは?

放射能泉とは、放射能が含まれた温泉のことで、一般にラドン温泉やラジウム温泉とも呼ばれています。

国内の温泉法では、「温泉水1Kgに対して、溶け込んでいるラドンが20(百億分の1キュリー単位)以上、またはラジウム塩が1億分の1mg以上のもので、かつ採取される段階で摂氏25度以上であるもの」が放射能泉であると定義されており、療養泉に分類されています。

放射能泉を含むラドンとは、天然放射性元素であるラジウムがアルファ崩壊することで生じるガス状の放射性物質で、世界中どこでも放出されている自然なものです。

放射能というと危険なイメージがありますが、ラドンは体内に蓄積されず体外に排出されるため、健康的な問題は無いとされています。

放射能泉のおもな効能は、痛風、神経痛、糖尿病など。また、卵巣、睾丸の機能を高める作用があるとされるため、慢性婦人病や尿路慢性炎症などにも効果が期待されます。入浴のほか、飲泉も可能です。

放射能泉のお湯の多くは無色透明、匂いなどもついていないことが特徴ですが、湯あたりを起こしやすいとも言われるため、入浴時には注意が必要です。

日本国内では天然の放射能泉は、鳥取県の三朝温泉、兵庫県の有馬温泉、福島県の片倉温泉などが知られています。これら天然の放射能泉は貴重とされ、スーパー銭湯や健康ランドなどでは人工のラジウム温泉が提供されていることもあります。

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