赤血球とは

赤血球red-blood-cell

赤血球とは?

赤血球とは、血液中に含まれる血液細胞の一つであり、酸素を身体全体に運ぶとともに、二酸化炭素を体外に排出する役割を果たすものです。

赤血球には、鉄分を含むタンパク質であるヘモグロビンが多く含まれていて、これが酸素を取り込んでいます。

酸素と二酸化炭素との交換は、クリスティアン・ボーアが発見したボーア効果によってなされています。二酸化炭素濃度の高い一般体細胞では、赤血球が二酸化炭素を取り込んで酸素を放出する動きとなり、酸素濃度の高い肺胞では、赤血球が酸素を取り込み二酸化炭素を放出します。

赤血球に何らかの異常があると、貧血の症状を起こします。貧血は、出血が多かったり、食品に含まれる鉄分が少なかったりすることにより、血液中に含まれる赤血球の数が大幅に減少したり、赤血球が小さくなることで起きます。また、特殊な原因として、病気によって貧血状態になることもあります。

古くなった赤血球は脾臓や肝臓で壊され、新しい赤血球は骨髄で作られます。そのため、血液に含まれる赤血球を正常に保つためには、赤血球を作る栄養素の補給が欠かせません。

赤血球はタンパク質や脂質や鉄分が主要材料になりますが、ビタミンB12や葉酸も必要な栄養になります。

この内、鉄分に関しては、古くなって壊された赤血球に含まれていた鉄分が一部回収され造血で再利用もされますが、体外への出血などで大きく失われている場合、積極的に鉄分を補給する必要があります。

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