芽胞とは

芽胞spore

芽胞とは?

芽胞とは、一部の細菌が形成する防御構造を指し、外部からの刺激にきわめて強い特徴があります。

芽胞が形成されると通常の細菌であれば死滅する温度や圧力の変化にも耐え、酸やアルカリの刺激を受けても変質しません。

そのため、加熱処理や消毒をしても死なず、細菌が生き残る状態となります。

また、芽胞が形成された細菌は、分裂増殖しない休眠状態になるので長い年月を経ても性質が変わらないのも大きな特徴です。

芽胞を形成する細菌の多くは食中毒や病気を引き起こす有害な細菌なので、適切な衛生管理を施す必要があります。

芽胞が形成された後の消毒処理は大きな手間がかかるだけではなく、完全な殺菌が難しいことを意味するので早期の適切な対処が大切です。

細菌は生育に適さない環境の中で、一定時間以上置かれることで芽胞を形成するようになります。そのため、衛生状態を良好に保つためには、迅速な殺菌処理を行うのが効果的です。

細菌がわずかでも残ると再び繁殖するだけではなく、芽胞が形成されるリスクが増大することを意味するので、殺菌処理は丁寧に行う必要があります。

細菌は汚れの中に含まれている様々な物質を栄養にして無尽蔵に増殖するので、不潔な環境は細菌の繁殖に最適であることを意味します。

そのため、常に清潔な状態を維持できるように入念な清掃を行い、細菌の餌になる汚れを完全に取り除くことが食中毒や病気の発生を防ぐための工夫です。

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